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  • 2015年01月20日(火)

平成26年度 全学FD講演会 開催報告

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 全学FD委員会主催による平成26年度全学FD講演会が、看護福祉学部FD委員会との共催により、1月16日(金)午後4時30分から、当別キャンパス 薬学部棟 P-1講義室において開催されました。(参加者:99名)
 今回の講演会は、帝京大学 高等教育開発センター センター長・教授 土持ゲーリー法一 先生をお招きし、「学生の学修力を刺激する授業デザインの工夫と評価 ~学修力を刺激する反転授業~」と題して行われました。
 講師の土持先生は、アクティブラーニングなど大学教育の授業方法・評価方法をはじめとする高等教育、FD分野の第一人者としてご活躍で、たいへんお忙しいなか本学FD講演会のためにお越しいただきました。
 講演では、まず、大学教育の質的転換が求められているなかで、「学習」から「学修」へのパラダイム転換の持つ意味の重要性について言及し、「学修」には学生の主体的な学び(教室外学習)が内在しているが、その学びは教員の授業(教室内授業)とつながって一体化することにより「学修力」となることを強調されました。そして、「学修力」を高めるための方略としてのアクティブラーニングの有用性と、それを成功させるための「準備学習」の重要性を指摘されました。さらに、アクティブラーニングを促す「反転授業(Flipped Classroom)」という新しい授業方法について、MIT方式(学生が作る)試験、コンセプト・マップやラーニング・ポートフォリオなどを活用した実践例を紹介するとともに、授業の基本としての「対面授業」の重要性についても強調されました。
 次に、授業デザインや成績評価に関して、学生の学びを引き出すためのコースデザインの重要性、「成績評価」からシラバスを組み立てる「バックワード・デザイン」、学生の視点に立った「アセスメント(改善を促す評価)」の考え方などについて概説されたほか、本学で新年度から導入されるGPA制度に関する留意点等についても言及されました。
 今回の講演は、大学教育をめぐる最先端の話題について、土持先生の豊富なご経験からの様々なエピソードを交えて具体的にお話をいただき、本学の今後の取り組みに向けて、たいへん示唆に富んだ有意義な研修となりました。

  

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