トピックス エントリー

  • 2020年11月09日(月)

第68回JADR総会・学術大会でIADR Hatton Awards候補者(JADR最終候補者)に選出

etc_new.jpg

2020年11月7日から8日にオンライン開催されました第68回国際歯科研究学会日本部会 (JADR) 総会・学術大会において、本学大学院歯学研究科臨床口腔病理学分野所属の大学院生Durga Paudelが、JADR Hatton Awards 2021二次選考会の結果、日本代表であるJADR最終候補者に選出されました。これにより、世界最大の国際的・学際的な歯学系学会である国際歯科研究学会(International Association for Dental Research; IADR)が主催する2021年度IADR学術大会(Boston, U.S.A.)において、世界各地の最終候補者を集めて審査するIADR Hatton Awardsへ参加することに決定しました。

演題名:Proteomics and Metagenomics of Saliva in Psychological Stress.
発表演者:D. PAUDEL, Y. KURAMITSU, O. UEHARA, T. MORIKAWA, K. YOSHIDA, Y. ABIKO

本研究は、心理的ストレスが唾液のタンパク成分と口腔細菌叢へ及ぼす影響について解明したもので、慢性的な心理ストレスを付与したラットの唾液では、口腔カンジダ症を誘発する唾液タンパクや苦味を制御するタンパクの発現に変化を認めました。また、口腔細菌叢に生じた変化によって口腔粘膜に慢性炎症を引き起こす可能性が示唆されました。これらの知見は、発症や増悪に心理的ストレスの関与が示唆されている口腔粘膜疾患や、歯科心身症の病態解明に寄与するものと思われます。



なお今回の受賞により、臨床口腔病理学分野では本学として初めて、JADRが主催する受賞可能な3つの賞を全て受賞したことになります。
JADR / Joseph Lister Award 原田 文也(2012年度受賞)
JADR / GC Young Investigator Award 吉田 光希(2018年度受賞)
IADR Hatton Awards候補者(JADR最終候補者) Durga Paudel(2020年度受賞)

ページ移動