- 2018年12月18日(火)
ハバロフスク・極東国立総合医科大学において、小児歯科学分野での学術大会に参加致しました。
去る11月23日(金)、本学提携校の極東国立総合医科大学(ロシア、ハバロフスク市)にて、第1回極東歯科学術大会「歯科学における学際的相互研究活動」(11月21~23日)の枠組みで、第8回国際学術実践会議「小児歯科及び歯列矯正における喫緊の課題」が開催され、本学歯学部小児歯科学分野より齊藤正人教授及び野呂大輔助教、国際交流推進センターより佐藤圭史准教授が派遣されました。今回の学会参加は、極東国立総合医科大学小児歯科学部のアレクサンドラ=アナトリエーヴナ・アントノヴァ学部長と、本学にて平成29年4月に短期研究滞在されたエレーナ=レオニドーヴナ・スタラヴォイトヴァ同学部講師の招きにより実現に至りました。学会では、福島正則・在ハバロフスク日本国総領事、ジメレニツキー学長、アブラモヴィチ歯科医師連盟会長がそれぞれ挨拶されました。それに続く発表で、齊藤教授は、「Prevalence Rates and Etiological Factors of Molar Incisor Hypomineralization」と題しまして、小児のう蝕発生率の地域差に関する研究成果について、野呂助教は、「Preventive dental care for children: case studies and research result of effective fluorine treatment」と題しまして、小児に対するフッ素塗布の実証研究に関する成果について、佐藤准教授は本学の教養教育の現状に関して、それぞれ発表しました。極東国立総合医科大学の大講堂を300名ほどの聴衆が埋め尽くしました。また、聴衆の歯科医師から活発な質問・コメントが出され、大会は盛況のうちに終了しました。学会終了後は、アントノヴァ学部長の計らいで、ハバロフスク市内の公立の小児歯科専門クリニックや、歯科・眼科・小児科・産婦人科・リハビリテーション科により構成される民間経営の「小児病院」を訪問しました。「小児病院」は、子供に楽しんでもらうことをコンセプトにしたアイデアあふれる、世界的にも珍しい医療施設であり、視察に当たった齊藤教授からも同施設に対する非常に高い評価が出されました。