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  • 2014年11月05日(水)

学長講話「研究活動の不正行為防止と研究者倫理について」開催報告

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 全学FD委員会主催による平成26年度全学FD研修会として、「研究活動の不正行為防止と研究者倫理について」と題する学長講話を、10月29日(水)[当別キャンパス:P-1講義室]・30日(木)[札幌あいの里キャンパス:2-1講義室]の両日、いずれも午後5時30分から開催しました。(出席者:当別キャンパス 202名・札幌あいの里キャンパス 90名 合計 292名)
 この学長講話は、本年2月の文部科学省「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」の改正をふまえて、本学コンプライアンス委員会において「公的研究費等の不正使用等に関する防止計画」の見直しを行い、コンプライアンス教育の強化と徹底等を図ったことに基づき、当該コンプライアンス教育の一環として同委員会により企画されたものです。
 講話では、まず、科学研究における不正行為とはどのようなものかについて概説し、引き続き過去の研究活動における不正行為の実例を具体的に紹介しながら概観しました。
次に、不正行為の防止策や不正が発生した場合の対応策等について概説し、特に不正行為の防止策として「実験ノート」の意義・位置づけと重要性が強調されるとともに、本学においても全学統一様式の「実験ノート」の準備をすすめていることが明らかにされました。
 最後に、近年の研究活動の不正行為の底辺には、不正行為というものに対する知識の欠乏、研究や研究費獲得における過度の競争及び功名心があると指摘するとともに、科学研究(実験)は、本来、道徳的にも性善であり、研究活動で不正行為を行う一部の者を除くことにより健全性が保たれるという「性善説」を信じたい、と強調されました。
 講話終了後には、前記の文部科学省「改正ガイドライン」におけるコンプライアンス教育の受講義務化と受講管理(誓約書の徴取を含む)の徹底の趣旨にもとづき、出席者全員が研究活動に係る「誓約書」を提出しました。

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