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  • 2020年06月30日(火)

新型コロナウイルス抗体検査の実施について

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新型コロナウイルス抗体検査の実施について

先端研究推進センター長  小林 正伸



(目的)
今後、本学において万が一クラスターが発生した場合、それを早期に収束するため、即応できる体制の一環として抗体検査の体制を構築する。当面は茨戸アカシアハイツ(札幌市北区)などクラスター形成が確認された施設の感染範囲について検討し、その結果がクラスター対策に有効であるかどうかを検証する。

(意義)
無症候性感染者を早期に発見することによって、クラスターを早期に収束させることができる。

(方法)
血液を先端研究推進センターに輸送後、血清を分離し、抗体検査キットを用いてIgG抗体とTotal抗体(IgM抗体を含む)を検査する。検査の場所は、ビニールシートで隔離したBSL2の部屋と安全キャビネットを使用する。使用する新型コロナウイルス検出抗体検査試薬(ビトロス® Anti-SARS-CoV-2 Total抗体検査試薬キット及びビトロス® Anti-SARS-CoV-2 IgG抗体検査試薬キット)をオーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス社から購入する。全自動免疫生化学統合システム ビトロス® 5600Ⅱはオーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス社から貸与されたものを使用する。

(検査室)
周囲からビニールシートで隔離したバイオセーフティーレベル2の検査室(以下に図示)で行う。


(安全措置)
血液検査は比較的安全な検査ではあるが、念のため以下のような措置を講じることで、安全性を高めることとする。
  1. 血液は、3重に密閉した状態で運搬し、直接先端研究推進センターの1階出入口より搬入する。
  2. 血液はこぼさないように処理をしたのち、密閉されたチューブに保存し、検査機器においてそのまま自動的に測定される。
  3. 血液中にウイルスが混入している場合でも、血液をこぼさない限り周囲に拡散しない。また、こぼしたとしても、その部位をアルコール消毒することによって拡散を阻止できる。
  4. 血液に触れた器具などはオートクレーブにて滅菌した後に廃棄するため、ウイルス拡散の危険性はない。

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