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  • 2018年09月28日(金)

ストラスブール大学(フランス)の短期研修を行いました。(歯学部)

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 ストラスブール大学(フランス)歯学部6年生のCléa Wagnerさんが7月11日から9月14日までの2か月間、本学歯学部で短期研修を受けました。この間、同時期に来学していた極東国立総合医科大学(ロシア)、イエテボリ大学(スウェーデン)、ルブリン医科大学(ポーランド)および中山大学(中国)の学生たちと共に、各研究室での研修と外来の見学を行う一方、生体材料工学分野に拠点を置いて、レーザー切削が歯質の物性に及ぼす影響を探る研究に注力しました。ストラスブール大学ではカリキュラム上6年次に歯学研究が課されており、レーザー切削と適切な表面処理により従来の機械切削よりも優れた修復物との接着を実現しようとする大きなテーマの端緒を、本学で基礎研究として体験しました。滞在中には、レーザー切削操作、観察試料作製法、各種表面観察手技、ナノインデーテンション法による微小領域の硬さ評価手技の習得に励みました。関連臨床講座の手厚い協力も得て、「歯科診療で実用的とされている強度でのレーザー照射であっても、象牙質表層は数十ミクロンの範囲でダメージを受け、酸エッチングでその領域を除くことで接着強度の確保が見込める」目処が立ち、帰国後の研究遂行につながる研修となりました。滞在中、母国で体験することのない台風や大震災の連続に不安・不便を強いられながらも、本学学生からの親身な世話で乗り越え、様々な思いを織り込んで9月12日には大勢の聴衆を前に研究成果報告を無事終えることができました。



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