北海道医療大学

医療機関との連携による共同研究の推進

共同研究の現状と今後の取り組みについて

北海道医療大学薬剤師支援センター 井関 健

 薬剤師業務の定型化が進み、一部の業務は、標準治療や学会の治療ガイドラインに正しく準拠しているかどうかを判定することが求められています。現在の医療においては、それらの判定は「科学的根拠」に基づく事から、膨大な量の情報を的確に処理できるAI等の「機器による判定」が台頭してきているのが現状です。
 しかしながら、医療現場では、80%、90%以上の「共通項」でくくられる標準治療ばかりではなく、残った5%、10%の「例外的な」症例をどのように治療していくかが極めて重要になります。
 そのような症例(おもに薬物治療例)を掌握し、その患者さんへの有効な治療例として評価するためには、現場の臨床疑問(クリニカルクエスチョン)に対し如何に科学的な根拠を見つけられるかということが重要なキーワードとなります。すなわち臨床研究とは、その研究成果(アウトカム)が、患者のベネフィットに直結しなければならないと言えます。
 本学における医療機関との共同研究は、そうした観点に基づくものであり、大学が医療機関の臨床薬学研究をサポートして、その研究症例に該当する患者の薬物治療に新たな治療方法を構築して、最終的には患者さんの有益性に供する事を目的としています。

過去5年間における医療機関との共同研究の実績

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