北海道医療大学

第6回将来ビジョン講座 開催報告

令和6年1月16日に令和5年度第6回将来ビジョン講座が開催されました。今回は「薬剤師が生き残るために~連携と人財確保はコツコツと~」という演題で洛和会音羽病院 薬剤部 副部長 黄前尚樹先生にご講演いただきました。

はじめに黄前先生はご自身の病院施設についてご紹介いただきました。つづいて薬剤師不足が問題となっているところや、工夫されたことを時系列的にご紹介いただきました。薬剤師の充足率を考えるにあたり、ニーズやどのような業務を行うのか、働き方や計算方法を検討することが重要であると述べられました。また、人材を獲得するためには「日本一の薬剤部を目指す」といったビジョンや目標も据えてアクションを起こしていくことも重要であると述べられました。その取り組みの一つとして、365日病棟薬剤業務の実施についてご紹介いただきました。入院時および退院時に、速やかに対応できる体制をとっておくことは、医師の負担軽減からタスクシフトに繋げられたということでした。

その他地域におけるチーム医療の話題として、お薬手帳の活用についてお話がありました。お薬手帳の活用がまさに「協働・連携」であり、チーム医療という事においては、院内のみならず地域でのチーム医療という観点で考えながら行動することが肝要であると述べられました。最後には、京都府薬剤師会主催で開催された「病院ふれあいフェスタ2023」についてご紹介いただきました。急性期病院と慢性期病院、精神科病院に分けて各分野を訪問する仕組み作りによって、学生が様々な病院の特徴を知ることが出来るようになっていました。開催後のアンケート調査では、慢性期病院や精神科病院に対して新たな知見を得ることができた結果をご紹介いただきました。

講座の参加者から寄せられたポートフォリオには、自分の働く職場の環境を変えるために働きかけたこと学ぶ事ができた、といった意見がありました。また、地域に影響を与える仕事を知ることが出来て良かったとの意見がありました。

薬剤師支援
センター

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