北海道医療大学

第2回将来ビジョン講座 開催報告

令和5年8月8日に令和5年度第2回将来ビジョン講座が開催されました。今回は「北海道医療大学卒業生の今〜前線で活躍するYoung Pharmacist の実際〜」と題して3人の卒業生の先生にご講演いただきました。

1人目の先生は北海道大学附属病院精神科神経科 石川修平先生です。処方提案についてのお話の中で採択率は98%であったデータをお示しいただきました。しかし肝要であったのは高い採択率は石川先生に対する医師などからの事前相談が多く治療初期から介入していることが一因となっているということでした。石川先生が他職種との連携という普段からの過程を重視しているということが分かる結果となっていました。

2人目の先生は有限会社時計台薬局本店 鈴木亜里紗先生です。時計台薬局本店は健康サポート薬局として認証されており、鈴木先生は薬局の中でかかりつけ薬剤師として日々の業務に当たられているということでした。24時間対応や在宅対応、健康サポート薬局として特定検診の受診勧奨や節薬バッグ運動等調剤薬局に求められる機能を多岐に渡ります。医療機関等との連携では疑義照会の他トレーシングレポートの作成も行っているということでした。

3人目の先生は Region株式会社リジョン薬局 吉田航大先生です。リジョン薬局は、月に700件程の居宅療養管理指導料を算定している在宅特化型の薬局です。吉田先生は訪問薬剤師として、訪問前の状況確認からはじまり、訪問中の薬剤セットや体調管理、訪問後の報告書作成や情報提供などの業務についてご紹介いただきました。中でも訪問薬剤管理に特徴的な生活に直接介入するからこそ得られる情報量は多いということからきめ細やかな利用者に対する配慮の様子などについてお話しいただきました。

3名の先生方のスライドによる業務紹介の後に、対話形式によるディスカッションの時間が設けられました。テーマは3名の先生による、それぞれの立場からみた今後の展望です。

石川先生は特にエビデンスの創出が重要となると述べられました。薬剤師が多岐に渡って時間をかけた質を重視した業務をこなし続けても、エビデンス、すなわち論文化されて根拠とならなければ診療報酬化されることもなく、必要なマージンを得ることが出来ない事を懸念されました。

鈴木先生は、患者のフォローアップなどの対人業務が重要視されてくる中で、 ICT を活用した対物業務の効率化、非薬剤師の活用による時間の捻出が重要であると述べられました。

さらに石川先生にスライドによるエビデンス創出について解説され、吉田先生は在宅医療のまだ見えない問題が多々存在しており、エビデンスを創出することの必要性について賛同されていました。

最後にはそれぞれの先生が考える今後の展望を見据えた薬薬連携についてご意見いただき、異なる場面で患者のケアに当たりながらも必要な場面では繋がることの重要さを話し合いました。

ポートフォリオより、病院薬剤師・薬局薬剤師・在宅薬剤師での仕事内容調剤以外の内容の違いが比較でき良く分かったという意見や、分野は違うが同年代の薬剤師がどのような活動を行い、どのような目標をもっているのかを聴くことができて、今後の仕事へのモチベーションになったという意見が寄せられました。

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