北海道医療大学

第3回将来ビジョン講座 開催報告

令和3年1月26日19時より、北海道医療大学薬剤師支援センター主催第3回将来ビジョン講座が開催されました。昨年度に引き続き今年度も、伝統漢方からさわ薬局/株式会社からさわ薬局 代表取締役の唐澤豪貴先生にご講演いただきました。

漢方というものは医療用医薬品にとどまらず、一般用医薬品としても幅広く用いられています。今後はセルフメディケーションにおいても漢方薬に期待する患者様が増加していくと予想されます。それに伴い私たち薬剤師も患者様一人一人の体質に合ったアプローチができるよう専門家としての役割を発揮していかなければなりません。しかしながら漢方というものはなんとなく取り組むとある程度の知識は習得できても、臨床に活かせるレベルまでは達成しない、独学では途中で挫折してしまうことが多いものです。今回唐澤先生は、独自に漢方をどのように学んでいったのか、また患者の症状や体質に合った漢方が大まかに絞りこみできるようにするために大事なことや注意点を教えてくださいました。講演前半では唐澤先生が参考にしている教科書の紹介や漢方医の紹介をしてくださることにより漢方の歴史をわかりやすく教えてくださいました。漢方の全体像の把握を紹介された後は、漢方の基礎理論、気・血・水の考え方、三陰三陽の考え方を教えてくださいました。この基礎的な知識を学ぶことで普段触れている漢方薬への捉え方や、学びを深めることができたと思います。その一方で漢方を継続して学ぶ積み重ねの大切さも感じました。

アンケート結果では、「説明がわかりやすい」、「漢方にとても興味湧いた」などのコメントが多くとても好評でした。また「とても興味深かったが、時間が足りなかった」などの指摘もあり、続編を期待する声が出ておりました。

オンラインでの開催ということもあり、札幌市外、北海道外からの参加者が多くいらっしゃいました。

~アンケートより~

  • 漢方についてはほぼ初心者なため講義の内容すべてが勉強となった。特に三陰三陽の概念など本を読んでもわかりにくいところの知識を得ることができた。
  • 東洋医学は患者の医学で自身の治癒力を大切にすることから、問診が重要である。詳細な問診方法について、実例から学ぶことができた。
  • 実際に臨床で経験されている先生ならではの分かり易い解説がとてもよかった。気の異常はどんな病態にもあり、ほとんどの病態が血か水の二択であるという事や、患者さんの体質の気血水と望診などとても参考になりました。

薬剤師支援
センター

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