北海道医療大学

第5回将来ビジョン講座 開催報告

令和元年8月20日、認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOMLより、山口育子理事長をお迎えして第5回将来ビジョン講座が開催されました。題目は「患者に期待される薬剤師とは」です。

はじめに山口氏が体験した患者としての経験からCOMLで活動されるようになった経緯をお話いただきました。そしてCOMLで活動する中で知った様々な患者心理や社会との繋がりを分かりやすく説明していただきました。山口氏がこれまで2万件もの患者から受けた医療に対する電話相談の内容については薬剤師に対する患者からの見え方が如実に表されていました。特に患者からは薬剤師の役割が見えていないという事が印象的でかつ大きな問題とされていました。続いて、2015年に厚生労働省から発表された「患者のための薬局ビジョン」についてお話いただきました。山口氏はこの政策の委員を務められており、如何にして内容が決められていったのかという経緯のお話を聞くことができました。

かかりつけ薬局や健康サポート薬局のように国から求められる機能を発揮できるように取り組まなければならないことは理解できますが、経緯を知ることで患者のどういう思いや薬剤師を取り巻くどのような問題が話し合われて、作成するに至ったのかを知る事が出来たことは大変貴重でした。本講演には30名の参加がありました。

~アンケートより~

  • 耳の痛い話が多かったが、薬局薬剤師の役割を見直せた。患者へ役割を見えるように行動していきたい。
  • 一方的な説明、対応だけでなく患者が求める物を理解し提供できるよう努めたい。
  • 期待通りのお話が聞けて良かったです。

薬剤師支援
センター

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