北海道医療大学

第6回将来ビジョン講座 開催報告

平成31年3月12日、カワゾエ・コーチングラボより川添哲嗣先生をお迎えして、第6回将来ビジョン講座が開催されました。講演は前半に導入編として、地域包括ケアを踏まえた地域医療構想についてのお話から始まり、2025年の医療機能別病床数の推計結果について提示していただきました。地域医療構想と地域包括ケアシステムについて、それぞれの目的や主体となる自治体、日常生活圏から二次医療圏まで、それぞれがどの範囲に適応しているかを一覧にしてご説明いただき、非常に理解しやすいものでした。さらに在宅医療を例にして患者の人生を中心として、各医療スタッフの関わり方を点と線の図でご説明いただきました。具体的な例として、専門薬剤師などある急性期の期間に患者に関わる薬剤師を点で関わる薬剤師とするなら、調剤薬局の薬剤師は継続して在宅医療など生活に密着して線で関わる薬剤師として挙げられました。どちらが大切であり重要ということもなく、自らが置かれている立場で出来ることに、自信を持って行うことが肝要と述べられていました。その他に服用薬剤調整支援料についてご説明いただいた後、実際に処方提案の事例検討として会場でディスカッションを行いました。紹介された事例について先生と話しながら、処方提案のために本当に必要な情報とは何かということを会場で考えたところで、後半部分のキーワードであるリハビリについての説明に入りました。まず、リハビリの定義を確認してICFやFMI利得、CGAについてご説明いただきました。さらにリハビリの概念に沿ってICFを利用して、先生が経験した一例についてご報告いただきました。その後はポリファーマシーについて、安全な薬物療法ガイドラインやケアマネージャーが作成する居宅サービス計画書の見方について述べられていました。最後にまとめとして、薬の情報のみではなく、ICFやCGA等を利用しながら様々な情報を総合して、はじめて真の処方提案になるということを述べられました。そのためには他職種連携をして本当に必要な情報をチームで共有することが重要であり、それをすることで薬剤師としての考え方や行動も変容していく未来があるということを述べられて、講演を締めくくられました。会場には60名の受講者が来場しました。保険調剤薬局の薬剤師をはじめ、病院薬剤師、大学生や製薬会社からも参加していただきました。大多数の方から役に立ったとのご意見をいただき、臨床で応用できると回答いただいた方も多くいらっしゃいました。一度は北海道胆振東部地震による影響で延期となってしまった本会ですが、川添先生をはじめ、ご来場いただいた参加者の皆様のおかげをもって盛況に執り行われました。

~アンケートより~

  • 在宅事業を本格的に行う薬局で働くので、多職種を連携するイメージができました。
  • 薬のことだけではなく、1人1人の患者によりそい、生活の背景も考えられる薬剤師として働いていきたいと再認識できた研修会であり、充実した時間でした。
  • スクリーニング、処方意図の把握に時間がかかると思い、マンパワー的に大変そうですが、不要な薬、不利益が考えられる薬の削減ができるようにがんばりたいと思います。

薬剤師支援
センター

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