北海道医療大学

第5回将来ビジョン講座 開催報告

平成30年9月4日厚生労働省医薬・生活衛生局総務課、勝山佳菜子課長補佐を講師にお迎えして、第5回将来ビジョン講座が開催されました。

勝山講師はまず、薬剤師のまわりを取り巻く本邦の環境の解説からして下さり、現状に基づき、如何にして薬剤師が今置かれている環境やニーズが明らかにされてきているのか、というお話を分かりやすく説明してくださいました。特に健康サポート薬局に関するお話では、施設基準の獲得を目的とすることが目指される目標ではなく、地域そして患者に密接に関わりを持つことで、生活をはじめとする広い範囲で関われることがメリットであるという事をお話いただきました。また、一つでも定められている要件にアプローチする事が、今後の薬局社会全体、そして地域包括ケアの機能を果たしていくために大切な事であるというお話もされていました。高齢化は益々進み、病院から在宅でのケアがどこも受け手がなかったとしても、患者の在宅に対するニーズや流れは止まらないことから、たとえ一件でもまずは着手してみるべきというお話は、そうすることで厚生労働省や自治体からの協力を得られるために必要なプロセスである、ということを強く実感しました。講演の最後には在宅に積極的に関与した場合、算定できる以上のケアが必要な際に、十分な利益を確保できない事が継続を困難にしていることに関して、勝山講師の意見を伺う質問がありました。勝山講師からは、現実的に、ケアの質に患者ごとに差があることは承知している上で、今後の診療報酬を決定していくに当たって検討していきたい、という回答をいただきました。なお、本講演には45名の参加がありました。

~アンケートより~

  • 健康サポート薬局に係る現状の具体的な例があったため、それに向けての努力ができそう
  • 地域包括ケアシステムにおける薬剤師としてやるべきことを考え、理解を深める機会となり、非常に良かったです
  • 行政としての考え方が理解できた

薬剤師支援
センター

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