第3回将来ビジョン講座 開催報告
平成28年6月14日19時より、北海道医療大学薬剤師支援センターが主催しております、将来ビジョン講座 第3回目が開催されました。
「歯科医療と薬剤師のかかわり」をテーマに北海道医療大学病院、川上智史先生をお迎えし、ご講演していただきました。
チーム医療の一員として薬剤師には、多職種との連携強化が求められてきています。中でも歯科医師との連携は縁遠いように思われます。
川上先生には、歯科の疾患から歯科治療、摂食・嚥下機能、口腔のケアの重要性についてお話いただきました。実際、歯科の訪問診療はまだ少なく、薬剤師と連携することが少ないと言われていました。また、認知症患者が増えていく中で、これから起きる歯科治療の問題についてもお話下さいました。
歯科医師だけでなく、口腔のケアを推進していくことは、薬剤師にも必要なことであると考えられます。介護を受けている方の多くは、口腔内に問題を抱えている事があります。口腔のトラブルは誤嚥性肺炎や栄養不足など命に関わる病気を引き起こします。今回、歯科医師が日々現場で取り組んでいることを学んだことで、薬剤師が歯科医に連携すべきことが見えてきたのではないでしょうか。
今回の参加者は26名でした。参加人数としては多くはありませんが、質疑応答では、フッ素による齲蝕予防について、口腔カンジダの口腔のケアなどについてなど、多数の質問があがっていました。
研修終了後には、歯科医師との関わりについての研修をシリーズとして継続してほしいとの意見もありました。
次回は「学生に考えさせる」実務実習のポイントについて一緒に考えていきます。
~アンケートより~
- 日頃接すること少ない歯科領域の話がきけた。DMとの関係性が面白かった。
- 口腔のケアの重要性が理解できた。
- 歯科医療について、いままでわからなかった病態を学ぶことができました。
- 口腔のケアの重要性を患者さん等に説明できそう。
- 歯科分野は患者状態に密接に関わりがあるにも関わらず、歯科分野の実態は医科分野に比べて不勉強であったので、大変勉強になりました。