北海道医療大学

第6回将来ビジョン講座 開催報告

平成27年11月4日19時から北海道医療大学薬剤師支援センターが主催しております「将来ビジョン講座~プロフェッショナルな薬剤師を目指して~」の第6回が開催されました。フィジカルアセスメントの4回シリーズのラストとして「臨床判断とトリアージ③ 在宅患者の臨床判断」をテーマに、昭和大学薬学部教授の木内祐二先生、講師の亀井大輔先生、助教の竹本伊織先生をお迎えしてご講演をいただきました。

本講演は、患者から患者情報を収集し、患者の状態を把握・評価したのち、適切な対処法を提案・実践できる薬剤師の養成を目的とした参加型研修でした。フィジカルアセスメント4回シリーズの集大成として、在宅患者シナリオや疾患シミュレーターを用いたロールプレイ演習による臨床でのケーススタディを学びました。

グループごとに、事前に与えられた情報提供書の内容をもとに在宅患者情報の把握と薬学的管理指導計画を立てました。その後、在宅患者宅を想定してのロールプレイとして、疾患シミュレーターに対し、医療面談やバイタルサイン測定を実施しました。最終的に患者情報の評価、対処法の提案、情報伝達について討議し発表する研修内容でした。研修シナリオとして、誤嚥性肺炎の初期症状や慢性心不全の顕在化をケーススタディとした内容で実践的に学ぶことができました。

患者の状態変化、服薬状況の確認、体調の変化、薬効評価と副作用モニタリングを介入点として、疾患推測、または何かしらの患者の異変に気付くことは在宅医療で非常に重要になります。適切な医療コミュニケーションとフィジカルアセスメントを駆使して患者の全身状態を把握し、地域での医療職種間の連携を図ることで、一人でも多くの患者の命を救うことができると感じました。

今回の参加者は35名となりました。フィジカルアセスメントの4回シリーズに参加された受講者は、薬剤師の臨床判断について非常に多くのことを学びました。また、計6回にわたる将来ビジョン講座を通して、プロフェッショナルな薬剤師を目指す上で、今後何が求められるのか各々の受講者が感じ取ったと思います。ご講演頂いた先生方、本当にどうもありがとうございました。

~アンケートより~

  • 心不全・COPDの知識が増えた。とても難しかった。
  • 実践的だった。

薬剤師支援
センター

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