北海道医療大学

第5回将来ビジョン講座 開催報告

平成27年10月7日19時から北海道医療大学薬剤師支援センターが主催しております「将来ビジョン講座~プロフェッショナルな薬剤師を目指して~」の第5回が開催されました。フィジカルアセスメントの4回シリーズの3回目として「臨床判断とトリアージ② 薬局でのトリアージ」をテーマに、昭和大学薬学部教授の木内祐二先生と講師の亀井大輔先生をお迎えしてご講演をいただきました。  本講演は、患者から患者情報を収集し、患者の状態を把握・評価したのち、適切な対処法を提案・実践できる薬剤師の養成を目的とした参加型研修でした。前回の「臨床判断とトリアージ① 症例からの鑑別」の続きとして、患者情報の評価からトリアージまでの考え方を演習形式で学びました。

グループごとに、頭痛を訴える疾患を自覚症状情報「LQQTSFA」などを参考にして疾患鑑別のアルゴリズムを作成しました。その後、頭痛を訴える代表的疾患のトリアージプランも作成しました。同じ疾患でも重症度で対応が異なるため、生活指導、OTC薬の販売、受診勧奨など様々な選択肢を考慮する必要がありました。

地域でのチーム医療が取り上げられる今日においては、地域医療を担うプライマリ・ケア薬剤師の活躍が重要となります。今後の6年制卒の薬学生たちは、疾患の知識、情報収集やトリアージのプロセスについて学習とトレーニングを積んでくると想定されます。現場で働いている薬剤師も、自己研鑽に励み、適切な症例鑑別とトリアージができるよう、臨床判断能力を養う必要があると感じました。

今回の参加者は34名となりました。参加者全員が臨床で応用することができると感じておりました。次回の将来ビジョン講座ではフィジカルアセスメントの4回シリーズのラストとして「臨床判断とトリアージ③ 在宅患者の臨床判断」をテーマに、引き続きお二人の先生をお招きしてご講義していただく予定です。

~アンケートより~

  • 普段の業務中に考えていなかった部分に気が付く事ができた。
  • 普段聞けない話でおもしろかったし、考え方として重要だと思う。

薬剤師支援
センター

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