北海道医療大学

第3回将来ビジョン講座 開催報告

平成 27 年8月 5 日19時から北海道医療大学薬剤師支援センターが主催しております「将来ビジョン講座~プロフェッショナルな薬剤師を目指して~」の第3回が開催されました。セルフメディケーションをテーマに、株式会社ツルハ 調剤運営本部 スーパーバイザーの佐々木壮大先生をお迎えしてご講演をいただきました。

超高齢社会の到来、社会保障制度の抜本的見直しなどから、医療提供体制は病院中心の医療から地域医療へとシフトしようとしています。そのため、セルフメディケーションが大きく取り上げられるようになりました。本講演では、セルフメディケーションの意義、症例、薬剤師のあり方など幅広く学ぶことができました。

セルフメディケーションにおける症例では、胃腸症状を訴えるお客を例に3グループに分かれてディスカッションし、その後ロールプレイングも行いました。ヒアリングから多くの情報を引き出し、与えられた症状や背景などから、生活改善の提案、OTC医薬品の販売、必要に応じて受診勧告など、薬剤師の役割は大きいと実感しました。

コンビニエンスストアよりも多い薬局・ドラッグストアが地域に最も近い医療提供施設として、日常的に健康管理、健康増進に関与することが必要となります。消費者の健康管理と薬剤師の健康支援を両輪として、薬剤師の指導をもとに正しく薬が使用されたとき、より良いセルフメディケーションが実現します。かかりつけ薬剤師になり、地域医療に携わることが薬剤師の社会的役割であると学びました。

今回の参加者は39名で幅広い年齢層の方に参加していただけました。次回の将来ビジョン講座ではフィジカルアセスメントについて、「臨床診断とトリアージ① 症例からの鑑別」をテーマに、昭和大学薬学部教授の木内祐二先生と講師の亀井大輔先生をお招きしてご講義していただく予定です。

~アンケートより~

  • 実際にロールプレイングすることで考えることができて、自分に何が足りないことなどを実感することができた。
  • 調剤薬局に勤務していて、OTCはあまり触れないのでためになった。
  • グループディスカッションとロールプレイの機会は貴重なので、役に立った。
  • セルフメディケーションの意識付けが出来た。

薬剤師支援
センター

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