北海道医療大学

第1回認定・専門薬剤師養成講座 開催報告

平成 27 年8月 26 日19時から北海道医療大学薬剤師支援センターが主催しております「認定・専門薬剤師養成講座~薬のエキスパートになるために~」の第1回が開催されました。妊婦•授乳婦服薬カウンセリングをテーマに、北海道大学病院薬剤部の高村茂生先生をお迎えして妊婦•授乳婦認定薬剤師の立場から、ご講演をいただきました。

妊娠、授乳期における適正な薬物療法に関する知識の習得と母体の健康、胎児や乳児への薬物有害作用の回避について、そして北海道大学病院における妊娠と薬情報センターの役割について講演していただきました。妊娠の経過により胎児の薬剤の感受性が違うこと、また妊婦に使用した薬剤の生殖発生毒性の有無についてなど必要な情報を正確に評価できなければならないと感じました。さらに服薬カウンセリングを行い妊婦の過剰な不安を和らげたり、胎児の健康を配慮しながら薬物療法が中断されないように支援していく必要性を感じました。

服薬カウンセリングは、妊娠、授乳婦に対して単に使用する薬剤の服薬指導をするだけではなく、相談者の背景を理解し母体と胎児や乳児への薬剤の影響の程度を正しく、分かりやすく説明することが重要であり、患者との良好なコミュニケーションと信頼関係を構築しなければ上手く機能しないことがわかりました。

妊婦、授乳婦に対する薬物療法に関する研究能力も必要であり、倫理的、化学的な判断能力ができなければ妊婦や胎児への健康被害を回避することはできないことを学びました。

今回の内容は、妊婦•授乳婦専門薬剤師の役割についてわかりやすく解説され、実際の症例(服薬カウンセリング)などから具体的にどのように妊婦、授乳婦と関っているのかがわかりました。このセミナーを受講して多くの認定•専門薬剤師を目指す薬剤師が増えることを期待します。

~アンケートより~

  • 具体例を含めわかり易かった。
  • お話もとてもわかりやすく聞く事ができた。
  • 話すスピードが適切でわかりやすかった。
  • 挙児希望の患者様も勤務先に来局されるので、その時に葉酸をすすめてみようと思う。
  • 患者様への説明の仕方について参考になった。
  • 成育医療センターの先生や虎ノ門病院の先生のお話をお聞きしたことがあるが、特別な話のように聞こえてしまっていたが、同じ地域の高村先生が実際カウンセリングを行っているのをお聞きして、当たり前にデータベースを元に患者様にわかりやすくお話をされているのだなぁ、と身近に感じることができた。

薬剤師支援
センター

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