北海道医療大学

第2回薬剤師演習講座 開催報告

平成27年12月1日(火)19:00から北海道医療大学薬剤師支援センター認定薬剤師研修制度として「薬剤師演習講座:トラブルを未然に回避するための技能、医療安全対策」の2回目を札幌サテライトキャンパスで開催しました。本講座は、「医療安全における薬剤師の役割」をテーマに、NTT東日本札幌病院 医療安全管理室 佐々木弘好先生から講演していただきました。

始めに、「薬剤師としての医療安全」について、「人は間違える」ことを意識してヒューマンエラーのメカニズムと防止策について詳しく解説されました。ヒューマンエラーを防ぐには、指差し呼称とダブルチェックが有効であること、タイミングを変えてチェックを行うとダブルチェックがより確実性が増すことを説明されました。さらにインシデントと医療事故、医療過誤について説明され、医療事故と医療ミス(過誤)は異なること、インシデント事例に対しては、再発防止対策について考える必要があること、そして再発防止の仕組みは定期的に見直す、変更する必要があることを解説されました。NTT東日本札幌病院のインシデント状況及び日本医療機能評価機構、薬局ヒヤリ•ハット事例収集•分析事業からの例を挙げて、薬剤に関するインシデントは、薬剤師のみならず全医療スタッフ、患者やその家族も起こす可能性があることを説明されました。その中で薬剤師としてどのように医療安全の役割として望まれているのか、考えなければならないのか説明され、薬剤師は作業手順や患者の副作用状況、病態など医薬品の適正使用に積極的に関わることが重要であると述べられました。
今回学んでいただいた内容は、医療安全について薬剤師の立場でどのように考え、どのように対応すべきかなど考える機会として大変参考になる内容でした。

~アンケートより~

  • 人は間違いを起こすことと、思い込みによる間違いが多いことを再認識する良い機会となった。
  • 新たな発見。ビデオはためになった。
  • まわりの人や自分が起こす間違いをいかにして防ぐか、患者まで行かないようにするか、考える上で良いヒントが多くあった。

薬剤師支援
センター

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