北海道医療大学

第2回 臨床薬学・地域医療講座 開催報告

1月27日(火)19:00から北海道医療大学薬剤師支援センターの薬剤師研修講座として「臨床薬学講座・地域医療講座:慢性腎臓病(CKD)患者へのファーマシューティカルケア」の第2回を札幌サテライトキャンパスで開催しました。本講座は、日本腎臓病薬物療法学会における「腎臓病薬物療法専門・認定薬剤師の単位基準として認める研修会」として3単位の認定を取得して実施しております。第2回から第4回は、本学薬学部の小林道也教授を講師に、3回シリーズで「CKD患者に対する薬学的アプローチ」をテーマとして開講いたします。

第2回は、「CKD患者に対する薬学的アプローチ①CKDの治療法と予後」と題して行われました。まず初めにCKDの定義、重症度分類について、わかりやすく解説されました。その中で具体例を示されて、Cockcroft-Gault式より求められるクレアチニンクリアランス(mL/min)は腎臓の絶対的能力であり投与設計に利用され、一方eGFR式より求められる糸球体ろ過速度(mL/min/1.73m2)は腎機能が落ちているかどうかの診断に用いるとの使い分けの説明がありました。次にCKD患者に併発する疾患について、その発症機序および症状について説明されました。またCKDの疫学について、高血圧、糖尿病などの危険因子と合わせて説明されました。最後にCKDの非薬物療法として、食事療法について水分、塩分、タンパク質など栄養成分ごとに説明され、薬物療法として高血圧、糖尿病など疾患別に必要な薬物治療について説明がありました。

今回の内容は、CKDについてわかりやすく概説され、さらに具体的な治療法についての説明があり、現場での実践に生かせる大変有益なものでした。

~アンケートより~

  • 身近にCKDがいますので、理解に役立ちました。

薬剤師支援
センター

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