北海道医療大学

第1回 薬剤師演習講座 開催報告

7月30日(水)18:30から北海道医療大学薬剤師支援センターの薬剤師研修講座として「薬剤師演習講座:抗菌薬適正使用のポイント」の第1回を札幌サテライトキャンパスで開催しました。本講座は、日本化学療法学会「抗菌化学療法認定薬剤師」学術集会2単位の認定を取得して実施しました。「抗菌薬TDMガイドラインの活用」をテーマに市立札幌病院薬剤部大下直宏先生が担当しました。

まず始めに、本ガイドラインが、TDMの対象となるすべての抗菌薬におけるTDM標準化を目指したものであることなどの概略を説明しました。次に、バンコマイシン・テイコプラニン・アミノグリコシド系薬・ボリコナゾールの各薬剤について、それぞれの初期投与設計、TDMの方法、TDMの目標値と特殊病態や小児の投与について簡単に分かり易く解説されました。

各論の解説の最後に、本ガイドラインは①TDMの標準化を目的とした実臨床に有用なガイドラインであること、②多くの医師、薬剤師が活用することで標準化が実現できること、③個々の症例に応じた対応が必要であること、④TDMは1つの手段であり、血中濃度の測定・解析のみにならないような注意が必要であることなどについて述べられました。 最後に実際のTDM症例を2例提示し、実際に投与計画や採血時間、注意事項などについて参加者と一緒に検討しながら演習が進められました。

今回学んでいただいた内容は、抗菌薬の適正使用についてTDMをどのように臨床応用するかを考える機会として大変参考になる内容でした。

~アンケートより~

  • 具体的でとても面白かった。
  • 投与量は任せるという事が多々あるので参考になった。
  • ガイドラインについて分りやすく説明して頂けた。
  • 感染領域で頑張っていきたいので、応用できるように復習しておきます。

薬剤師支援
センター

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