北海道医療大学

第3回将来ビジョン講座 開催報告

11月8日(金)18:30から北海道医療大学薬剤師支援センターの薬剤師研修講座として「将来ビジョン講座:これからの薬剤師が目指すもの」の第3回を札幌サテライトキャンパスで開催しました。今回は、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部心理社会研究室長 嶋根卓也先生が「医薬品乱用・依存のゲートキーパーとしての薬剤師」をテーマにご講演されました。まず始めに、脱法ドラッグが登場してから薬物乱用が静かに拡大し、使っても罪にならない薬物(向精神薬など)が主役になってきている現状をお話しされました。次いで、参加者に「向精神薬依存患者の乱用動機は?」、「なぜ過量服用?」など具体的な事項を質問しながら対話方式で時には解説を交えながら講演を進められました。その中で、薬剤師は地域住民の健康状態に関する情報に接する機会が多い職業であり、薬物依存や過量服用に対するゲートキーパーとしての役割が期待されていることや、そうした患者との接し方を「気づき」「関わり」「つなぎ」の基本要素にあてはめながら考えていく手法などについて分かり易く説明されました。

今後薬剤師が求められているゲートキーパーとしての役割について、非常に参考となる内容でした。

~アンケートより~

  • 自分が思っていた過量服薬・自傷行為について、あまい思いで考えていた。今後はきびしく仕事に役立てたい。
  • 精神科処方を主に受けている薬局勤務のため、自分が業務でできている事とすべき事を見直せたと思います。
  • テンポよく解りやすい例、事例等を挙げて、聞きやすかったです。
  • 機会は少ないと思うが、必要になった時に助けになると思う。

薬剤師支援
センター

Line Instagram X YouTube