第2回地域医療講座 開催報告
11月28日(水)18:30から北海道医療大学薬剤師支援センターの薬剤師研修講座として「地域医療講座:地域連携を目指して」の第2回を札幌サテライトキャンパスで開催いたしました。今回は、桑園むねやす眼科院長竹田宗泰先生が「眼疾患に対する薬剤使用法のコツ」をテーマに1.目の特殊性、2.覚えておきたい眼症状、3.眼疾患と治療、4.点眼薬とその副作用、5.眼科疾患に対するサプリメントは有効か?などについてご講演されました。その中で覚えておきたい眼症状は、まず自分でチェックできる疾患として外眼部疾患(結膜炎、結膜下出血、眼瞼下垂)、屈折異常(近視、遠視、乱視、老眼)、白内障、黄斑疾患があり、自分では早期発見が困難で健診や定期検査が必要な疾患として緑内障と糖尿病網膜症があることを分かり易くお話されました。緑内障は歳をとると徐々に出現し初期は自覚症状がないが、40歳以上の有病率は5%(70歳以上で10%)であり日本人では7割が正常眼圧緑内障であることや、加齢黄斑変性症は早期発見で進行を抑制できるが長期の経過観察が必要であることなどについて解説されました。最後に眼科疾患に対するサプリメントの効果はエビデンスが確立されておらず、何よりも早期発見と早期治療が大切であることを強調されました。
種々眼科疾患の早期発見と早期治療には、今後薬剤師の役割が重要になるものと思われますが、どのように関わるべきかなど非常に参考となる内容でした。
~アンケートより~
- 普段触れない診療科のため、基本的なことでも抜けていることがありました。
- 新薬の反応を直接伺えました。
- 目の事を総合的に知ることができました。
- 基本を身につける事から始めれば、今まで患者等に説明しにくかった事が改善すると考えられます。
- 眼の話は、このような講演(セミナー)を聞く機会がありませんでした。非常にわかりやすかったです。