北海道医療大学

ごあいさつ

教授 塚本 容子

認定看護師研修センター長

教授 塚本 容子

変化に対応する自律度の高い認定看護師へ

 北海道医療大学認定看護師研修センターは、2005年、北海道看護協会太田すみ子会長の熱烈な要請により開設され、今年度で20年目を迎えました。これまで輩出した修了生は、868人にのぼります。現在は、特定行為研修を組み込んでいないA課程として感染管理および認知症看護の2分野が開講されています。
 本センターの教育理念は、母体である北海道医療大学看護福祉学部および看護福祉学研究科が培ってきた教育体制を活用しながら、専門性の高い知識やスキルの教授はもちろんのこと、研修生一人ひとりが人間としての幅を広げられるよう支援しヒューマンケアを提供できる人材を養成することです。加えて、認定看護師として自律的な活動を可能にするために、もろもろの制約に対して自らがよって立つ考えを探求する力、および多様な状況に対応できる判断力の強化もめざします。
 この3年余り、新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、社会では認定看護師の認知度が高まり、私たち看護職には複雑かつ多様化する医療や介護の現場において専門性の高い活動が求められています。特に、コロナ禍、地震やブラックアウトのような災害時には、自身が所属する機関での活動に留まらず、近隣地域や道内での支援ネットワーク作りなどよい広い活動が重要であることを痛感してきました。このような活動において、認定看護師は間違いなくリーダーシップを発揮する人材といえます。全国で活躍する認定看護師の状況(2023年12月)をみますと、有資格者総数は24,096人、その中で感染管理分野3,653人、認知症看護分野2,316人となっています。しかし、社会のニーズを鑑みると決して十分な人数とはいえず、また所属が医療機関に偏っていることも課題となっています。

 このような状況にあって、本センターは、道内唯一の養成機関として重要な役割を担ってきましたが、2024年度の養成を最後に廃止する運びとなりました。A課程での教育が2026年度をもって終了となることから、センター運営に関して北海道看護協会とも議論を重ねて参りましたが、当初の使命は果たされたのではないかという考えに至った次第です。従いまして、北海道医療大学認定看護師センターとしての募集は今年度が最後となります。皆様、是非、この最後のチャンスに本センターの扉をノックしてください。この扉の向こうでは、自分に何ができるのかわかり、ともに学びともに現場に変化をもたらすことができる仲間が増える、そのような研修が可能になるはずです。センター教員一同、心からお待ちしております。

認定看護師研修
センター

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