北海道医療大学

4期生の大屋里奈さんの論文が日本心臓リハビリテーション学会誌に掲載されました

4期生卒業生の大屋里奈さんの卒業研究が、日本心臓リハビリテーション学会誌27巻3・4号に掲載されました。論文のタイトルは「余暇活動の楽しさプログラムの実施によって慢性心不全患者の抑うつ状態が改善した症例」です。この研究は,北海道中央労災病院の心不全・心臓リハビリテーションセンター長である松本純一先生の全面協力の下で実施しました。具体的には、抑うつ状態が顕著な慢性心不全高齢者に対して、好きな余暇活動の実施と、指導教員の本家教授が開発した『楽しさプログラム』の実施では、どちらが抑うつ状態を改善させるかをシングルシステムデザインという準実験的手法を用いて検討しました。その結果、好きな余暇活動の実施よりも楽しさプログラムを実施した方が、明らかに抑うつ状態が改善することを証明しました。このことから,心疾患の抑うつ状態を改善することのできる新たな作業療法の可能性を見出しました。

今後は、心不全高齢者の対象人数を増やして、抑うつ状態に対する楽しさプログラムの効果をさらに研究する予定です。

 

論文

大屋里奈,本家寿洋,三宮孝太,入部雅江,松本純一,小原雅彦,酒井寛人:余暇活動の楽しさプログラムの実施によって慢性心不全患者の抑うつ状態が改善した症例.日本心臓リハビリテーション学会誌27(3・4):295-299.

 

年別アーカイブ

Line Instagram X YouTube