2023年7月28日 (金)、薬学部・薬学研究科共催FD講演会が開催されました。
山口大学大学院（医学系研究科長 高次神経科学領域）の篠田 晃 教授を講師にお招きし、「脳のジェンダー、心のダイバーシティGender of the Brain, Diversity of the Mind〜ステロイドの脳内作用とその修飾: Steroidal Actions on the Brain and Its Modification〜」と題して、講話いただきました。
脳内エストロゲン合成とステロイド受容体の制御の役割から、心や性の多様化についての論考のほか、近年、神経細胞内で見出されたステロイド受容体制御構造“stigmoid body（斑点小体）”と関連する神経変性疾患についてもお話いただきました。

当日はオンラインと対面のハイブリット形式で開催し、大学院生等9名および学部学生22名、学部学科を問わず教員57名、総勢88名の出席となりました。講演後には大学院生や本学教員からの質問が飛び交い、盛会のうちに終了となりました。
今後、篠田先生の研究室と本学薬学部の小島弘幸先生・中川宏冶先生の研究グループは、「胎児期での脳内性ホルモンによるステロイド受容体を介した性分化制御機構」について共同研究を行っていく予定です。