2026年3月13日(金)、北海高等学校において、本学心理科学部長の冨家直明教授(公認心理師)による講演会が開催されました。1年生約380名が参加し、多様性をテーマとした講義に熱心に耳を傾けました。 本講演の演題は「多様性・公平性・包摂性(DE&I)を実現するコミュニケーションスキル」です。講演では、多様な人材(Diversity)が、公平(Equity)な環境のもとで、互いを尊重しながら共に生きる(Inclusion)ことの意義について、心理学の視点からわかりやすく解説しました。講演内容は多岐にわたり、以下のようなテーマが取り上げられました。
・「平等」と「公平」の違いと、その捉え方
・小学校道徳教材「ぽんたとかんた」を題材とした、対立から友情が成立する過程の心理学的分析
・マンガ表現にみる拒否・拒絶の男女差
・アサーティブ・コミュニケーションとは何か(“I am OK, You are OK.”の関係性の重要性)
・『アンパンマン』に見る「弱さ」と「強さ」の意味
・援助要請行動に見られる多様性
・障害者マークやアウェアネスマークの意義
・詩人・金子みすゞの生涯にみる多様性理解
・強い野球部、航空安全、チーム医療に共通する「コミュニケーションの力」
講演の最後には、「DE&Iはアサーティブ・コミュニケーションを通して実現される」というメッセージが示され、生徒たちは多様性を尊重するための具体的な視点と行動の重要性について理解を深めました。講演後には多数の生徒から意見や感想が寄せられ、多様性や公平性に対する理解の深まりとともに、他者を尊重するコミュニケーションの重要性への気づきが多く見られました。例えば、「自分の考えを伝えるだけでなく、相手の気持ちを考えて関わることの大切さに気づいた」といった声が寄せられています。
北海道医療大学は北海高等学校と高大連携協定を締結しています。本学は今後も高大連携を通じて、心理学の知見を活かした教育・啓発活動を推進してまいります。