学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

リハビリテーション科学部言語聴覚療法学科教育目標に基づき、卒業のために、以下の要件を満たすことが求められる。

1. 生命の尊重と個人の尊厳を基盤とした幅広い教養と豊かな人間性、高い倫理観を持ち、優れたコミュニケーション能力を身につけている。
2. 言語聴覚療法に必要な基礎的専門知識と技術を修得し、科学的思考のもと実践する能力を身につけている。
3. リハビリテーションの概念を深く理解し、保健・医療・福祉をはじめ多様な分野の専門職種と連携・協働し、対象者中心のチームアプローチを実践する能力を身につけている。
4. リハビリテーション専門職として、地域および国際的な視野でリハビリテーションの発展に貢献する能力を身につけている。
5. 常に変化する社会の要請を理解し対応できるよう生涯にわたって研鑽に努め、自らの専門領域を発展させる姿勢と自己学修力を身につけている。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

リハビリテーション科学部言語聴覚療法学科の学位授与の方針に基づき、以下の方針のもとで教育課程を編成・実施する。

1. 医療人に求められる幅広い教養を持った人間性、専門教育の基盤となる汎用的技能、倫理観やコミュニケーション能力を形成するための全学教育科目を主に１年次から２年次にかけて配当する。
2. 1年次から2年次にかけて言語聴覚療法の基礎および関連する一般医学を理解するリハビリテーション基礎科目、2年次から4年次にかけて各障害に対する評価方法および治療技法を学修する言語聴覚療法專門科目を配当し、言語聴覚療法に必要な専門知識と技術を段階的かつ体系的に学修できるよう編成する。さらに、修得した言語聴覚療法の質を高め、効果的に対象者に提供できるよう、1年次また3年次から4年次にかけて言語聴覚療法マネジメントに関わる科目を実施する。
3. 言語聴覚士としての基本的態度と志向性、また臨床実践能力を養うために、医療機関および保健・福祉施設での臨床実習を2年次から4年次にかけて実施する。臨床実習は、2年次に言語聴覚士の役割や業務内容などを学ぶ見学実習、3年次に対象者の障害把握に用いる評価方法に関する評価実習、4年次に評価診断および訓練・指導・支援を修得する総合実習を配当する。
4. チーム医療に必要な協調的実践能力を育成するために、多職種の理解と連携・協働のあり方を学ぶ学部・学科横断型科目を1年次から4年次にかけて段階的に展開する。
5. 近隣地域と連携して、住民の健康に関する諸課題を発見・解決に取り組む3学科合同科目を3年次から4年次にかけて配当する。また、3年次に地域で言語聴覚療法を展開する上で必要となる制度や生活環境の整備から、介入の基本と実践方法を学ぶ地域言語聴覚療法学を配当する。さらに、外国語や異文化理解に関する全学教育科目を配当し、リハビリテーション専門職として国際的な視野で活躍できる能力を涵養する。
6. 学修方法では、1年次から実践活動、少人数によるゼミナールなどのアクティブラーニングを積極的に取り入れ、科学的思考による問題解決能力、創造的思考力、生涯にわたる学修力を涵養する。
7. 自律的かつ主体的にキャリア形成を実践できる力を育成するために、1年次から4年次にかけて、キャリアビジョン形成と多様なキャリア選択を支援するキャリア教育を正課内外で実施する。
8. 学修成果を把握・評価するために、筆記試験、ルーブリックを用いたレポート評価、実技試験、学修成果物などに対する直接評価、学修成果について学生本人の認識を通じて確認する間接評価、または直接評価と間接評価を組み合わせた評価を実施する。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

リハビリテーション科学部言語聴覚療法学科では、学位授与の方針の要件を修得し、社会の要請と期待に応えて地域や人々の健康の向上に貢献できる言語聴覚療法専門職の養成を目標としています。そのため、以下のような資質を持った人材を広く求めます。

1. 言語聴覚療法を学ぶために必要な基礎学力＊を有している人
2. 論理的に思考・判断し、それを表現することができる人
3. 主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度を有している人
4. 生命を尊重し、他者を大切に思う心があり、良識ある行動がとれる人
5. 社会や人に関心があり、言語聴覚士として健康問題の解決を図る意欲と明確な目的を有している人
6. 探求心を持ち、生涯にわたって学修を継続し自己を磨く意思がある人

*基礎学力について
高等学校等で修得する英語、数学、国語を基盤とし、生体の構造や機能を理解するための生物、化学、物理、および大学におけるリベラルアーツ教育の基盤となる社会系科目について1科目以上修得し身につけている学力をさします。

「総合型選抜」は、これまでの学習・活動履歴や人物ならびに目的意識と入学後の学習意欲を面接・プレゼンテーション・調査書等により評価します。また課題レポート・小論文などにより論理的思考力、表現力を評価します。

「学校推薦型選抜」は、学校長等からの推薦をうけて、人物ならびに目的意識と入学後の学習意欲を面接・プレゼンテーション・調査書等により評価します。また課題レポート・小論文などにより論理的思考力、表現力を評価します。

「一般選抜・共通テスト利用選抜」は、これまでの学習・活動履歴や人物を調査書等により評価し、学力試験により、英語・数学・理科・国語・地歴、公民等の多様な基礎学力を評価します。

「社会人特別選抜」は、人物ならびに目的意識と入学後の学習意欲を面接・プレゼンテーション・調査書等により評価し、課題レポート・小論文などにより論理的思考力、表現力を評価します。

「外国人留学生特別選抜」は、人物ならびに目的意識と入学後の学習意欲及び日本語能力を面接・プレゼンテーション・調査書等により評価し、さらに学力試験により基礎学力を評価します。