研究科の三方針
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
臨床検査学専攻(修士課程)
医療技術科学研究科臨床検査学専攻(修士課程)の教育目標に基づき、以下の要件を満たすことで修士(臨床検査学)の学位を授与する。
- 幅広い学識、高い倫理観を備えた医療人として、多様な背景を持った人々と共感し、円滑なコミュニケーションを取る能力を身につけていること。
- 臨床検査に携わる高度専門職業人として、医療環境の変化や社会的ニーズを把握し、臨床検査や関連研究から新しい知識と技術を修得、実践・応用し、質の高い臨床検査を提供できる能力を身につけていること。
- 様々な視点から現状の課題と今度の医療環境の変化を把握し、科学的根拠に基づく的確な判断を持って、組織の管理運営を実践できるリーダーとしての能力を身に付けていること。
- 身近な地域および国際的な保健・医療や社会の動向に目を受け、常に自己研鑽に努め、修得した能力を社会へと還元し、自ら成長できる能力を身につけていること。
臨床検査学専攻(博士課程)
医療技術科学研究科臨床検査学専攻(博士課程)の教育目標に基づき、以下の能力を修得させることで博士(臨床検査学)の学位を授与する。
- 臨床検査学研究を実践するための倫理観を身につけていること。
- 臨床検査学の教育者・研究者として、深い学識を身につけていること。
- 臨床検査学の高度な研究能力と教育的指導力を身につけていること。
- 国内外の保健・医療や社会の動向を把握し、修得した能力を社会へと還元できる能力を身につけていること。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
臨床検査学専攻(修士課程)
医療技術科学研究科臨床検査学専攻(修士課程)は、本学の基本理念を重視し、臨床検査学に関する深い専門性を持って、保健・医療の分野へ貢献する高度専門職業人の育成を目的とし、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力の修得に必要な教育・研究を実践する教育課程を編成・実施する。本研究科では以下のとおりカリキュラム・ポリシーを策定し、これに基づき講義、演習を行う。
- 幅広い学識、高い倫理観を備えた医療人として、多様な背景を持った人々と共感し、円滑なコミュニケーションを行う能力の修得を目的として、科学の基礎知識に関する科目、病態の成因機構に関する科目、保健・医療制度や医療倫理をテーマとする内容を含む科目、チーム医療やコミュニケーションをテーマとする内容を含む科目を配置する。
- 臨床検査に携わる高度専門職業人として、医療環境の変化や社会的ニーズを把握し、臨床検査や関連研究から新しい知識と技術を修得、実践・応用し、質の高い臨床検査を提供できる能力の修得を目的として、最新の診断法や治療法とそれに関わる臨床検査に関する科目、学部教育を基盤とした臨床検査分野の専門性を深化させる特論と演習科目、研究遂行に必要となる情報収集や解析方法、研究倫理などの知識や技術に関する科目を設置する。
- 様々な視点から現状の課題と今後の医療環境の変化を把握し、科学的根拠に基づく的確な判断を持って、組織の管理運営を実践できるリーダーとしての能力の修得を目的として、医療組織や検査室の管理運営をテーマとする内容を含む科目、最新の診断法や治療法とそれに関わる臨床検査に関する科目、Society 5.0 による臨床検査環境の変化を視野に入れた数理・データサイエンス・AIの修得と活用に関する科目を設置する。
- 身近な地域および国際的な保健・医療や社会の動向に目を向け、常に自己研鑽に努め、修得した能力を社会へと還元し、自ら成長できる能力の修得を目的として、国際的な医療の動向をテーマとする内容を含む科目、予防医学や感染症予防に関する科目、新しい診断法や治療法に関する英語論文を主体的に探索し読解する科目、主体的な知識や技術の修得と応用、自己研鑽による成長を目的とした研究科目を配置する。
学修成果については、シラバスに成績評価基準を明示した上で厳格な成績評価を行う。また、学位審査の実施に際しては、研究科の定める基準により評価する。
臨床検査学専攻(博士課程)
医療技術科学研究科臨床検査学専攻(博士課程)は、保健医療に携わる者に求められる高い倫理観と臨床検査学に関する深い専門性を持って、保健・医療の分野へ貢献する教育者・研究者としての育成を目的とし、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)において示した能力を身につけるため以下の方針に基づいて教育課程を編成する。
- 保健医療に携わる者に求められる高い倫理観と行動力を身に付けるため、全ての学生が履修する共通科目として生命医療倫理学特講を開設し、研究及び医療倫理の理解を深めるとともに教育者としての基礎知識を修得する。
- 臨床検査学に関する研究能力を身につけることを目標とし、広い視野に基づく情報収集力と課題発見・解決力を身に付けるため、最新臨床検査研究法特講を開設する。
- 臨床検査学に関する高い専門性を身につけるため、専門領域科目を5つに区分し、生体機能解析学特講、細胞病態学特講、生体情報解析学特講、分析化学検査学特講、感染生物学特講を配置し、各専門領域では、臨床検査学の研究者として、基礎的な研究力を養うとともに高度な専門知識や実践力を身につけるため、新しい検査・診断法や治療法に関する英語論文を主体的に探索し、国際的な医療の動向から知識や技術を修得する。
- 国内外の保健・医療や社会の現状と課題の把握に基づいた研究を遂行し、成果を発信できる能力を身につけることを目標とした臨床検査学特別研究を開設する。
- 学修成果の評価は、授業科目ごとに定めたシラバスにおいて授業内容と方法、達成目標と評価方法を明確に提示するとともに、到達目標の達成度に基づいて厳格に行なう。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
臨床検査学専攻(修士課程)
医療技術科学研究科臨床検査学専攻(修士課程)では、人々の健康増進と保健・医療分野の発展のために、高度専門職業人として臨床検査学の最先端の知識と技術を修得、実践し、自己研鑽ができる指導的役割を担う人材の育成を目標としています。そのため、以下のような資質を持った人材を広く求めます。
- 生命を尊重し、他者を理解し、大切に思う心がある者
- 臨床検査学領域の高度な専門性と研究能力を有する高度専門職業人をめざす者
- 医療現場において指導的役割を担う医療人をめざす者
- 保健・医療の分野に深い関心を持ち、自己研鑽ができる者
なお、入学者選抜区分ごとの入学希望者に求める能力、水準等の判定方法は以下のとおりです。適性を総合的に評価して入学者を選抜します。
「一般選抜」は、英語及び臨床検査学領域に関する専門科目の筆記試験により修学に必要な学力を評価し、さらに志望理由書、履歴書及び業務調書などの出願書類と面接により修学意欲及び研究計画の妥当性などについて評価します。
「社会人選抜」は、小論文により論理的思考力、表現力を評価し、さらに志望理由書、履歴書及び業務調書などの出願書類と面接により修学意欲及び研究計画の妥当性などについて評価します。
臨床検査学専攻(博士課程)
医療技術科学研究科臨床検査学専攻(博士課程)は、保健医療に関する基礎または臨床研究を通じて保健医療を科学化し学問体系を確立すること、ならびに高い倫理観と専門性を身につけて我が国の保健医療の発展に貢献することを目指す以下のような熱意ある人を広く求めます。
- 保健医療の専門領域においてキャリアアップを図り、リーダーシップを発揮したい者
- 臨床検査学領域の高度な専門的知識と技術を修得した教育者・研究者をめざしたい者
- 保健医療分野における専門領域の第一線で活躍する教育者・研究者をめざしたい者
なお、入学者選抜区分ごとの入学希望者に求める能力、水準等の判定方法は以下のとおりです。適性を総合的に評価して入学者を選抜します。
「一般選抜」は、英語、臨床検査学領域に関する専門科目の筆記試験及び口述試験により修学に必要な学力を評価し、さらに履歴書、研究計画書などの出願書類より修学意欲及び研究計画の妥当性などについて評価します。
「社会人選抜」については、英語、小論文及び口述試験により論理的思考力、表現力及び修学に必要な学力を評価し、さらに履歴書、業務調書及び研究計画書などの出願書類より修学意欲及び研究計画の妥当性などについて評価します。