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ブログ「堀田清の元気が出るお話」

すずしろの花



北海道医療大学 薬用植物園・北方系生態観察園

植物エネルギーと漢方

第2回 『発陳』

 植物エネルギーと漢方のお話の2回目です。漢方では病気の予防を強調しています。曰く「聖人というものは、今ある病気をいやすのではなく、発病前にそうならないように予防する。また眼前の乱を平定するのではなく、勃発前もそうならないようにする。そもそも発病後に服用したり、乱の暴発後に平定しようとするのは、たとえてみれば、口が渇いたから井戸を掘ったり、戦争が始まってから、武器をつくるのと同様で、それはなんと遅きに失したことであるか」(素問:四気精神論)と。病気予防するには

 @感情を安定させる。
 A自然と調和する。
 B体力を鍛える。
 C伝染病から身を守る。

ことであると説いています。
 中でも自然の調和する。この事がお金を出して簡単に手に入るモノだけが圧倒的に豊かな現代には最も欠けているように思うのは私だけでしょうか?世の中の争いごとを起こす人の全ては、自然と調和できないが故のことかもしれませんね。私自身もそうだったですし・・・。「世界中の全ての人が地球を愛して、地球の自然と調和できたら、すばらしい星になるのになあ」って思ってます。先ずは自分から・・で・す・ネ(笑)
 巻頭の図は四季に応じた自然との調和法を簡単にしたものです。
 先ずは北海道の皆が待ち焦がれている「春」です。

 漢方で春は『発陳(はっちん)』と称し、「春陽上昇ともに潜気発散し、天地の間に万物みな発生する」なんです。「陳」とは古いという意味です。冬の間表に出るに出られなかった思い、考え、想像を春陽とともにどんどん行動して、発散させることを言います。その場合
@就眠をいくら遅らせても良いが、朝は早目に起きて、春の朝日を身体いっぱいに浴びて散歩するのが良い。
A心中の意欲を起こし、育てる。そして起こした意欲はのびのびと成長させるべきで、抑えつけてはならない。
B生長に役立つものは全て施すべきであって、奪ってはならない。(この中にはやる気のある人の考え方や行動も含まれる。)
 これが、春気に対する適用法であり、その生気を保養する道であると説いています。いかがですか?
 上の図の中に北海道医療大学北方系生態観察園内で撮影した蝦夷延胡索(エゾエンゴサク)の芽出しの写真を添えてみました。まさに「これぞ春」ですね(笑)。以前のブログで 蝦夷延胡索の芽出しはすばらしい!って書きました。私はエゾエンゴサクの芽出しが好きってことデス。当然ですが、人それぞれ好きな芽出しがあった方が良いです。皆さんはどんな植物さんの芽出しがお好きか教えて下さい。
 色々な植物の芽出しを見に来ませんか?中国4000年の漢方の哲学を現代版、さらには、未来版を皆さんで提案してみましょうよ。今はその昔と違って色々モノを取り入れることが可能なんですから・・・但し、能動的にでなければ意味がありません!

 で、最後に恥ずかしいのですが、この私の13年前から現在までの表情の変遷をお見せしましょう。やはり、実際に私を見ていただくのが一番です!

 先ずは13年前。北海道大学薬学部で有機化学を極めていた頃。「日本だけではなく、世界に認められているんだ!オレってすごい!」と今思えば自己満足という狭い世界の中で生きていた頃の写真なんです。堀田清36歳です。

 先ずは左の写真から。13年前北海道大学薬学部で有機化学を極めていた頃。「日本だけではなく、世界に認められているんだ!オレってすごい!」と今思えば自己満足という狭い世界の中で生きていた頃の写真なんです。堀田清36歳です。今この写真を見るにつけ「ワハハハ」と笑うしかないです。まるで、ストーカーみたいな顔ですよね。自分の勝手な自信とは裏腹に、自信の無さしかない顔ですよね。なんかいつも「俺は人類のために貢献するべく一生懸命生きてるのに・・・なんでだ、なんでだ、なんでだ」っていつも怒ってたりしてました。でも、ふっと雨竜湿原に行ってみたいとか、高山植物を見に行きたいとか、スキーをしたいとか・・・いつも思ってたんですが、「有機化学、命!」とか勝手に自分で思っていて、全部無理無理封印してたんです。これこそ、自然と全く調和してませんよね(笑)。36歳、血液検査は血糖値以外はオールレッドです。歯周病の末期と言われ、歯を2本半抜かれ、上下の歯茎の前面と裏面を全てメスでオぺされ、めくられ、歯の根元を磨かれました。歯茎検査は良くて+4くらい+8なんてのがフツウ(笑)。このままでは「2年後には総入れ歯!」って言われました。お尻の調子も最悪!!!でも「これは何かの間違いだ!」って思ってたんですよ(笑)。全く心の病気でした。

 真ん中の写真は5年前の写真。有機化学をやめると決めてから7年目。さすがに有機化学を封印したツケは大きく心の中にすきま風が吹きまくっていて、ようやく、有機化学以外に、何かやれそうって思い始めることができた43歳。まあ北大をやめた後の3年間は心が荒んでましたね。今思えば。この頃体重は90Kgを超えてました(笑)。血液検査は血糖値以外はオールレッドです。当然ですけど・・。でも顔の表情がかなりいい感じですね。植物と向き合うように頑張って7年目。まだまだでした。怒ったり、思い悩んだり、悲しんだりしてるとステキなモノが見えない、聞こえない、匂わない、触れても気がつかない。だから、五感(口、目、耳、鼻、肌)のうち、口から感動が欲しくなるんですね。きっと。だからたくさん食べちゃうんですよ。きっと!!で、太っちゃう。漢方をもっと早くに勉強していれば・・・って思います。

 で、一番右側は今の写真。北方系生態観察園内に増えに増えた蝦夷立金花に囲まれた私。最高ッス!今は有機化学から『勇気科学』って感じッス!

 現在の体重75Kg。顔の表情→12年前とは全く別人!自分の顔大好きです。血液検査もオールグリーン!特殊なダイエットは全く無しです。自然に食欲が減ったんです。色々な植物さんに感動をもらってるんで、きっと心が満たされてるんでしょうね(笑)。歯周病も全快!うちの大学の歯学部のクリニックのK先生が主治医なんですが、最高ッス!今は歯茎検査ほとんど+1状態。病は『気』からって言いますが、本当だと思います。K先生のお話では、歯周病も全身の状態を考えなければいけない時代なんだそうです。やっぱりステキな『気』をいつもまとっていたいものです。
 今は、有機化学はゼロ!「有機化学、命!」って思ってたのは錯覚でした(笑)。無くなっても、いつも心の中に有機化学の思い出がいっぱいです。愛してたんですね。有機化学を・・・。でも・・・有機化学を実際にやってなくても、あの頃に比べると、無限大に幸せなんで・・・有機化学が無くなると死んじゃうんじゃないかって思ってことも錯覚だったことが分かりました。でも、あの頃はやっぱ自分では命懸けて生きてたんだ!って切ないながらも、やっぱりあの頃の自分も大好きだ!って思える。平たく言えば、不器用なんですけど・・・(笑)。
 私が自然と調和してきた12年間の歴史を私の写真ともにお話しました。
 何事も自分を変える、変わるって時間がかかるんですね(笑)。すぐにはうまくいかない事は全てに当てはまりそうって思えます。今は、いらないものは何もないって心の底から思えるし、何に対しても『怒る』ということが無くなってしまいました。どうしましょうって感じなんですが、やっぱその方が良いです。怒ると、植物さんたちのステキな波動を感じることができなくなってしまうから・・・

 もうすぐ北海道の世界で一番ステキな春です。今日から、自然と調和する試みをしてみませんか?
 最後に植物さんたちからステキな波動をもらってる写真を2枚ほど・・・

 いかがです?いっしょに撮りに行きませんか?カメラはお貸しします。
なんたって、漢方が勃興した4,000年前には一眼レフカメラやスライド用ポジフィルムなんて無かった時代です。病気予防のための現代版の漢方を、私たちでぜひ提案していきましょう。