植物エネルギーと漢方
第１回 『気』
私は薬学部で漢方や薬用植物学を学生に教えていますが、ここ何年かは、それだけでは全く満足できなくなって・・・・漢方の最も大切な『気』を実体化し、それを病気予防に応用できないかということを実践したくて、益々フィールドワークに精を出すようになっています。
そもそも『気』という概念なんですが・・・分かりやすく言えば、「大地に流れる生命エネルギー」そのもののことで、教科書的には目に見ることはできないなんモノらしいんです。西洋医学や化学至上主義みたいな世の中で、エビデンス流行の昨今。目に見えるもの以外は信じない！なんて風潮が・・・なんですが、『気』というのは、そんなモノとは全く対極にあるものなんです。ですが・・・私は目に見えると思ってるんです（笑）。巻頭の図を見ていただきたいのですが、地球上に存在する植物全て（野菜、果物、穀類、山野草、雑草）が『気』そのものなのではないかと思ってます。だって、地球の大地からは水や栄養分を、大気からは二酸化炭素、窒素や酸素を、そして太陽エネルギーの３つから緑になる生物ができる。これこそが元気の源の根源ではないですか？漢方では『大地の気』と『天空の気』の２種類があって、それを人は口から『大地の気』を、鼻から『天空の気』を取り入れ体の中で２つを合わせて『元気＝真気』にして全身に巡らす。ということなんです。だから、地球上にいる植物さん全ては『天空の気』、『大地の気』、さらには太陽エネルギーの３つステキなものが集まった生命体なんです。だ・か・ら・・・今、地球からどんどん植物さんが減っていることと、色々な病気（西洋医学的には説明できない精神的な病気）がどんどん増えていることとは密接に関連しているように思えてなりません。地球から緑を司る植物さんが減ること、これが一番の病の原因である・・・なんて、どうやって科学的に証明できるんですか？教えて下さいって感じです。分かっていることは、地球上から植物がいなくなると全ての生命体が消滅するってことです。それだけ分かっていれば十分ってもんです。これは科学で証明する必要も無いことですよね（笑）。
上の図を見てください。病気予防の一番の極意は自然の調和することなんです。さらに、五感（目、鼻、口、耳、肌）を使って、大地に流れる生命エネルギーを自分自身で能動的に取り入れる、いただきに行く。そういうことなんです。平たく言えば、植物さんたちから、感動をいただきに出かける。そう言っても良いでしょう。
森林浴とか森林セラピーとか言いますが、当たり前のことです。植物さんがいっぱいの所には本当にステキな『気』でいっぱいだからなんです。森の中で見知らぬ人と会っても、自然に「こんにちは」とか「おはようございます」と言っちゃいません？こういうのを『気』の巡りって言うんですよ。植物さんたちのステキな『気』が私たちの身体の中に入って、それで・・・自然に言葉が出てくるんです。こんなのも化学で証明しなきゃ信じないっていうんですかね（笑）。バカげてます。それは、森に入ったことの無い人たちのセリフに違いありません。私は12年前まで15年半、毎日朝7時から夜の12時過ぎまでフラスコを握って、ただひたすら化学実験にあけくれ、それだけが人生の全てだと信じて生きていたこともある人間です。その時は・・・血液検査はオールレッドでした。今は・・・研究室にはそのようなモノは何一つなくなり、仕事、専門も全て変わりました。自分で変えたんですけど・・・。体重も2年間で15Kgも減っちゃって・・・、血液検査・・も・・オールグリーンになってしまいました。末期と言われた歯周病も今では、オール健全な歯茎になってしまったし・・・。まあ全てが変わりました。ここ何年かは前向きに生きる人とのステキな出会いばかりで・・・、こんなに幸せで良いのかって思うくらい、私の生きる方向性が変わる出会いばかりでした。『気』の巡りって・・・本当に大切です。全ては植物さんたちと真面目にお付き合いするようになってからです。植物さんたちからステキな『気』をいっぱいもらったから。そう思えてならないんです。だから、前向きに生きようとしている皆さんにもぜひ、この事を伝えたいって思ってるんです。
だから、皆さん森へ行って、全ての植物さんの芽出しから枯れるまで、見て上げて下さいな。できれば、ポジフィルムでその感動を残して下さい。元気になること請け合いです（笑）。なんたって、自分の目で見たステキな感動の中から、さらに一番ステキなモノを切り取って、自分だけのモノにしちゃうってんですから・・・相当贅沢な事です。それも、二度と見ることのできないモノですからね。お金で買うことなんて絶対できないモノなんですよ。まあファインダー越しに目から入ってくるエネルギーってステキなんですよ。最高ッス。ぜひ！
一木一草。経済学的に役に立たない雑草と言えども、地球の『気』を与えてくれる大切なモノなんですよ。
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