社会福祉法人ゆうゆう(当別町)と連携し、看護福祉学部福祉マネジメント学科において「地域共生社会演習Ⅰ・Ⅱ」を開講しました。
【開講の目的】
地域における高齢や障害、病気や生活困窮など、自分とは異なる経験や暮らしをする人に対する価値観を養うグループワークを実施し、専門職としてベースとなる正義や価値観について学びを深めるとともに、地域のニーズを把握するための調査やニーズをもとに事業構想から事業計画を作成し、地域における実践的な思考や手法を身につけることを目的としています。
【具体的な内容】
地域共生社会の実現に関する政策について理解し、地域に必要な支援を考える力を養うため、実際の複合的なニーズを抱えるケースにおけるグループワークを行い、高齢や障害、病気や生活困窮等の暮らしについて理解することで価値観を養います。
また、地域における調査を実施し、その結果をもとに現実に起こるニーズを適切かつ俯瞰的に把握することで、実践的な思考や社会資源の活用など、事業を運営するうえで必要な手法をグループワークやフィールドワークを交えて学んでいきます。
【実施報告】
令和6年度は福祉マネジメント学科の学生が6月8日に苫小牧市の東開文化交流サロンを訪問し、サロンができた当時の話や現在のサロンの取り組み内容や役割、さらには「だい3のいばしょ」として実際に子どもに寄り添う支援のリアルにも触れることができました。地域の課題となっていた縦割り制度については、多様な人が交流する場を設けることで、連携を取りあうことや視野を広く持つことの重要性を学びました。
また、7月20日には和寒町を訪問し、人口約3,000人の小さな町で、普段は札幌近郊での生活に慣れている学生たちが役場職員の方にお話を伺いながら、実際にまち歩きをすることで、自分の住むまちとの違いから、和寒町という地域でできることについて、アイディアを出し合いました。その中で、福祉施設の建て替えに伴うプロジェクトから、福祉だけでなく、まち全体を考えることや町民の想いを聴くというプロセスの大切さを学ぶことができました。
訪問して学んだ内容をもとに課題、目標を設定し、学生間でグループワークを行い、事業計画および事業構想を作成し、報告いたしました。
<令和6年度履修者>
福祉マネジメント学科第3学年:2名
福祉マネジメント学科第4学年:2名
苫小牧市でのフィールドワークの様子
和寒町でのフィールドワークの様子