北海道医療大学

イベント

令和5年度「地域共生社会演習Ⅰ・Ⅱ」の実施報告について

社会福祉法人ゆうゆう(当別町)と連携し、看護福祉学部福祉マネジメント学科において「地域共生社会演習Ⅰ・Ⅱ」を開講しました。

 

【開講の目的】
地域における高齢や障害、病気や生活困窮など、自分とは異なる経験や暮らしをする人に対する価値観を養うグループワークを実施し、専門職としてベースとなる正義や価値観について学びを深めるとともに、地域のニーズを把握するための調査やニーズをもとに事業構想から事業計画を作成し、地域における実践的な思考や手法を身につけることを目的としています。

 

【具体的な内容】
地域共生社会の実現に関する政策について理解し、地域に必要な支援を考える力を養うため、実際の複合的なニーズを抱えるケースにおけるグループワークを行い、高齢や障害、病気や生活困窮等の暮らしについて理解することで価値観を養います。
また、地域における調査を実施し、その結果をもとに現実に起こるニーズを適切かつ俯瞰的に把握することで、実践的な思考や社会資源の活用など、事業を運営するうえで必要な手法をグループワークやフィールドワークを交えて学んでいきます。

 

【実施報告】
令和5年度は福祉マネジメント学科の学生が7月8日に夕張市の一般社団法人らぷらすを訪問し、夕張市が財政破綻をしたことがきっかけとして生まれた共生型の拠点を見学しました。今回の訪問では、ゲストハウスオーナー、夕張市職員、地域おこし協力隊、観光プロジェクト職員など、あらゆる分野で活動されている方々から話しを伺い、特に炭坑内の捨て石でできたズリ山からまちを眺め、炭鉱のまちとして栄えていた時代から現在までの人々の暮らしの移り変わりなど地方のリアルを学びました。
また、12月16日には北海道胆振東部地震で被災した安平町を訪問し、「災害時の専門職の役割」をテーマの一つとして、役場職員や社会福祉協議会職員の方からは実際に地震が起こった当日の専門職の動きや連携、その課題からまとめられた日ごろの備えについて話しを伺い、町内会の方からは有事の際には日ごろの地域のつながりや支え合いが何よりも助けになることなど、地域で受け継がれている伝統の大切さを学びました。
訪問して学んだ内容について、学生間でグループワークを行い、事業計画および事業構想を作成し、報告いたしました。

 

<令和5年度履修者>
福祉マネジメント学科第3学年:8名
福祉マネジメント学科第4学年:8名

 

夕張市でのフィールドワークの様子

 

安平町でのフィールドワークの様子

アーカイブ

Line Instagram X YouTube