2022年11月12日に開催されました第12回北海道口腔保健学会総会・学術大会において、本学歯学研究科(歯周歯内治療学分野)大学院生の中本規裕さんが、一般口演の部で下記演題について発表を行い、優秀発表賞を受賞したことをご報告いたします。
演題名:「加熱式タバコ抽出物は歯肉上皮細胞の角化亢進に関与する」
発表演者:中本規裕、植原 治、平木大地、杉山のどか、志茂 剛、古市保志、三浦宏子、安彦善裕
本演題は、近年本邦で製造・発売されている加熱式タバコによる種々の疾病の発症リスクを検証する一方法として、加熱式タバコ抽出物(HTP)が、歯肉上皮細胞にどのような影響を生じさせるかを明らかにするため、遺伝子発現およびDNAメチル化を網羅的に解析したものです。HTPの長期刺激が歯肉上皮細胞の角化に影響し、細胞の角化亢進に関与することを明らかにし、炎症性刺激としての影響および癌化のリスクについて警鐘を鳴らした点において意義のある発表でした。これらの点が口腔保健学の発展に多大の貢献をするものと評価されたため、優秀発表賞の受賞となりました。