本学薬学部 薬学教育推進講座の笠師久美子特任教授が、10月29日(土)に韓国ソウルの梨花女子大学にて開催された、KADA韓国アンチ・ドーピング機構のフォーラムに日本の代表として参加しました。
笠師特任教授は第一部の「アンチ・ドーピング活動と薬剤師の職能拡大の必要性」をテーマに、チェ・ミヨン氏(韓国薬剤師会副会長)、イ・ジョンハ氏(前テルン選手村医務室長)、キム・ナラ氏(前器械体操国家代表)と共にパネリストとして登壇しました。
日本では、2009年に日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が公認スポーツファーマシスト制度を立ち上げ、12,345名(2022年4月1日現在)が認定されています。韓国では、国全体でアンチ・ドーピング活動の推進に力を入れていますが、まだ薬剤師に向けた教育プログラムが実施されていない状況です。今回のフォーラムでは、韓国におけるアンチ・ドーピング活動の現状と今後の方向性、日本の公認スポーツファーマシスト制度の成り立ちや現状について、日韓のアンチ・ドーピング機構と韓国の薬剤師を交えて意見交換が行われました。来年から大韓民国薬剤師会が中心となって、韓国でも薬剤師の教育プログラムを開始するとのことで締めくくられました。