去る2024年8月25日に大阪国際会議場で開催された第22回日本再生歯科医学会学術大会において、本学大学院歯学研究科4年(う蝕制御治療学分野)蔡 期勛さんが優秀発表賞を受賞しました。
演題名・発表者
「PBMによる象牙芽細胞様細胞分化促進とメカニズムに関する研究」
蔡 期勛、蔡 欣侑、斎藤 隆史
本研究は、Er:YAGレーザーとNd:YAGレーザーの低出力照射による象牙芽細胞の分化促進作用を明らかにし、そのメカニズムを明らかにしたものです。最近、高反応レベルレーザー照射療法(HLLT)による組織の切開・切除や歯の切削のみならず、低反応レベルレーザー照射療法(LLLT)による疼痛緩和や組織賦活化などの生物学的作用 (Photobiomodulation: PBM) が注目されています。今回の研究で、低出力Er:YAGレーザー・Nd:YAGレーザー照射によって象牙芽細胞の増殖・分化・石灰化を誘導することが明らかになったことから、今後はこれらのレーザーの象牙質再生治療への臨床応用へ向けた取り組みが期待されます。