北海道医療大学

【開催報告】第40回薬学教育・研究談話会が開催されました(12/19)

2025年12月19日 (金)、第40回薬学教育・研究談話会が開催されました。
薬学教育・研究談話会は、各教員がそれぞれの専門とする研究内容や、教育に関する取り組み事例を発表します。
定期的に開催しており、分野を越えた共同研究の推進や教育手法・ツールの共有をねらいとしています。

 

第40回では分子生命科学講座 (免疫微生物学)  室本竜太先生が「免疫・炎症反応におけるTyk2の役割」をテーマとして発表しました。
Tyk2(Tyrosine kinase 2)は、サイトカインのシグナル伝達経路として知られるJAK-STATシグナル伝達系を構成する非受容体型チロシンキナーゼであり、ヘルパーT細胞(CD4⁺ T細胞)の分化・機能制御に不可欠な役割を担っています。今回の談話会では、Tyk2がヘルパーT細胞のTh1およびTh17分化・機能を駆動し炎症反応を起こす鍵分子であることや、皮膚疾患である乾癬の病態形成に重要であることについて、室本先生の研究成果を交えてご紹介いただきました。また、Tyk2選択的阻害薬が近年開発され、乾癬治療薬として臨床で使われるようになったことなどの話題も提供されました。
様々な分野の教員や大学院生から質問があり、活発な議論が交わされました。教員の異分野への知見の拡大や共同研究の活性化に資する非常に良い機会となり、大変有意義な会となりました。
今後も、学生だけでなく教員も学び続けられる場として当会を継続してまいります。

 

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