北海道医療大学

教育理念

本学の教育理念を基本として、
歯科保健、歯科医療と福祉の連携・統合をはかる教育を推進し、
人々のライフステージに応じた口腔の健康を守る医療人の養成をもって、
地域社会ならびに国際社会に貢献し人類の幸福に寄与することを
歯学部歯学科の教育理念とする。

  1. 歯科保健・歯科医療と福祉の連携・統合
    高齢化及び少子化の影響を受けて、疾病構造が大きく変化し、歯科医療は大きな転換期を迎えており、高齢者や障害者の治療・予防・ケアを通じて、地域における福祉と密接な連携を図る必要がある。さらには、在宅の患者に対する訪問歯科ケアも重要性を帯びてきており、看護や介護・リハビリ関係者との連携もますます重要になっている。
    したがって、歯学部では、高齢者歯科学・障害者歯科学・歯科医療福祉論等、時代に即応した新しい教育を行う必要がある。つまり、歯科医療を通じて社会における保健と医療と福祉の連携・統合を図ることが、本学歯学部の教育理念である。
  2. 生涯を通じた口腔の健康を守る医療人の養成
    超高齢社会の到来とともに、口腔疾患の予防と健康増進に対する国民の関心は、ますます高くなっている。これからの歯科医療は、患者の健康状態を心身の両面から総合的に把握し、顎口腔系疾患を全身的知見からとらえていかねばならない。したがって、これからの歯科医療は、一人一人の患者の生涯を通じた口腔の健康を守る社会的使命を担うことになる。
    また、社会のグローバル化に伴い様々な場面で国際的視野に基づいた医療行動が求められている。地域社会と国際社会との連携が要求される所以であり、学生教育においてその重要性を教授し、地域社会および国際社会への貢献を図ることを教育理念とする。

教育目的

歯学部歯学科の教育理念に沿って、
豊かな人間性と職業倫理を備え、人々の健康の維持・増進に寄与するとともに、
地域的および国際的視野から歯科医学の発展および歯科医療の向上に
貢献できる歯科医師の養成を本学科の教育目的とする。

教育目標

歯学部歯学科の教育理念・教育目的に基づいて、以下の教育目標を定める。

  1. 歯科医学・歯科医療に関する基本的な知識および技術を修得する。
    科学技術の進歩発展による歯科医学の専門化及び総合化が進んでおり、歯科医療においても、顎顔面口腔領域における総合的な診断と治療が求められている。それらに応じていけるように、歯科医学・歯科医療に関する基本的な知識及び技術を修得することが目標となる。
  2. 歯科医師としての心構えと倫理観を育成する。
    人々の健康に奉仕するという歯科医師としての確固とした心構えと倫理観・責任感を育成する。
  3. 自己開発の能力と習慣を身につける。
    日進月歩の医療界において、歯科医師として生涯にわたって活躍し続けるためには、たゆまずに研鑽を積んでいかねばならない。そのためには、自己開発の能力と習慣を身につけることが必要となる。
  4. 協調し建設的に行動できる態度と能力を身につける。
    地域社会に貢献できる歯科医師は、歯科衛生士や歯科技工士だけではなく、医師や薬剤師、看護師、リハビリ担当者や臨床検査技師、さらには福祉関係者とも協働していかねばならない。臨床心理士との連携が必要な場合もある。したがって、知識と技術と人間性を兼ね備えた態度と能力を身につける必要がある。
  5. 地域的および国際的な視野を身につける。
    歯科医療の実践には、その時々の疾患構造の特性や状況を地域的および国際的な視野から的確に判断し対応することが求められている。そのための広い視野を身につける必要がある。

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