第62回歯科基礎医学会学術が鹿児島大学歯学部の主催で2020年9月11〜10月9日にリモートで開催され、大学院歯学研究科4年生 Azmeree Jahanさんの発表「Development of fluorescent biosensors using competitive FRET analyses」がモリタ賞・優秀ポスター発表賞(薬理学部門)を受賞しました。同学会は歯学部の解剖学、組織・発生学、微生物学、生化学、生理学、薬理学、病理学が集まる歯学部基礎系で最大の学会であり、モリタ賞は各7分野の若手教員・大学院生、および学部学生の中から各1題の優秀ポスター賞が選出されます。
今回の審査は、ポスターの評価による一次審査と、Zoomを使って審査員に研究を説明する2次審査が行われました。リモート開催のため、他の参加者との交流の機会はありませんでしたが、審査員の先生方とは有意義な議論ができたようです。外国人としては2人目で、本学としては2016年の優秀学生ポスター賞(学部学生部門)に続く2回目の受賞になります。
新しいバイオセンサー技術の開発を目的とするこの研究は、骨、歯、唾液腺などの硬組織や口腔機能に関わる組織に関係する研究発表が多い歯科基礎医学会では、少々異色なテーマであったとも言えます。今回はそのオリジナリティーが評価されたものと推察されます。リモートではありますが、全国から参加した歯学部の若手教員や大学院生の中から、この賞を受賞したことは大きな自身に繋がるものと思われます。今後のさらなる活躍が期待されます。