北海道医療大学

教育・研究

薬学研究科の大学院生2名が日本薬学会第145年会で学生優秀発表賞を受賞しました

令和7年3月26日〜29日に福岡で開催された「日本薬学会第145年会」において、本学大学院薬学研究科の箱田涼さん・杉山太己さんが学生優秀発表賞(ポスター)を受賞しました。

 

箱田さんの演題名: IL-1シグナル伝達経路によるAhRポリユビキチン化の制御

 

箱田さんは自己免疫疾患や炎症性疾患、発がん等の病態形成にも関与する転写因子AhRの機能解明を主要なテーマとして、本学大学院薬学研究科 中川宏治教授の下で研究を続けています。今回は、炎症に関わる IL-1シグナル伝達経路とのクロストークを介したAhRのユビキチン化制御について発表を行い受賞しました。今後、AhRの機能制御機構や病態形成における役割の更なる解明に向けた研究の展開が期待されます。

 

 

 

杉山さんの演題名:拡張期高血圧を想定した波動圧力負荷は、ラット培養血管平滑筋細胞においてインターロイキン-1β刺激によるシクロオキシゲナーゼ-2発現誘導を増強する

 

杉山さんは、高血圧症の発症メカニズムの一端を明らかにするための研究を、本学大学院薬学研究科 町田拓自准教授の下で行っています。本発表では、培養血管平滑筋細胞に拡張期高血圧を再現した圧力を負荷して高血圧モデル細胞を作製し、血管を弛緩させる物質を産生する酵素発現に及ぼす圧力ストレスの影響を検討した結果を発表しました。今後、圧力ストレスによる血管構成細胞への直接的な影響をさらに明らかすることで、メカニカルストレスを調節するという機序を有する新たな高血圧症治療薬の探索が期待されます。

 

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