公認心理師イメージ 公認心理師イメージ
日本初、心理職の国家資格が誕生 「公認心理師」 2018年度より新カリキュラムスタート

2018年春、臨床心理学科では、
「公認心理師」の国家資格取得に対応した
カリキュラムをいち早くスタートしました!

2018年度新入生から、大学院心理科学研究科
博士前期(修士)課程の募集人員を増員しました!(※)

(※)10名→20名に増員

臨床心理学(認知行動療法)
准教授 本谷 亮(本学科1期生)

本学科の卒業生は、心の学びを活かし、下図にある多様な分野で活躍しています。
なかでも注目したいのが「保健医療分野」です。精神医療への関心の高まりや
超高齢社会の進展に伴い、保健医療分野における心理職の活躍が強く求められています。
そのような中、このたび「公認心理師」という国家資格が誕生しました。
同資格を取得して病院などで働く心理職に対しては、患者さん、他の医療スタッフ、
そして社会からの期待もいっそう高まっていくことでしょう。
本学科では、医療系総合大学ならではの充実した保健医療分野の学びをさらに発展させ、
公認心理師の資格取得に対応したカリキュラムを2018年度から導入しました。
保健医療分野はもちろんのこと、他4領域でも臨床現場で必要とされる
確かな実践能力を備えた人材を育成します。

公認心理士の活躍の場

「公認心理師」とは、
どんな資格?

2017年9月に施行されたばかりの新しい国家資格で、以下のような特徴があります。

  1. 心理専門職の職域に関連した唯一の国家資格
  2. 受験資格を得るためには、大学では心理系学科の卒業が大前提※
  3. 業務範囲は、既存の臨床心理士より拡大する見込み
  4. ※卒業後、大学院で必要な科目を修めるか、2年以上の実務経験を経て受験資格が得られます。
公認心理士になるまで

学びのPOINT 01

文系・理系の枠を越え、
より多角的に心へアプローチ

心理学は文系大学で学ぶことが多いですが、本学科は医療系総合大学であることを生かし、認知科学、行動科学など文系・理系の枠を越えて“心”にアプローチ。医療現場の心理学を意識して医科学系の科目も数多く組み込んでおり、“心”と身体科学を対応させながら学ぶのが特徴です。

学びのPOINT 02

病院での心理実習が必修
各分野の実習にも対応

公認心理師の資格取得には、前述の5分野に関連した施設での実習が必修となります。保健医療分野については、すでに病院実習を取り入れており、大学病院を持つ本学には大きなアドバンテージがあります。この強みを生かし、これまでの学びを発展させたカリキュラムを展開しています。

学びのPOINT 03

大学院心理科学研究科
臨床心理学専攻

高度専門職業人ならびに各分野の発展をめざす多様な人材の養成を目的としています。臨床心理学専攻では、大学院における公認心理師となるために必要な科目を整備しています。

心理科学部 臨床心理学科
カリキュラム

大学における公認心理師となるために必要な科目

  • 公認心理師の職責
  • 心理学概論
  • 臨床心理学概論
  • 心理学研究法
  • 心理学統計法
  • 心理学実験
  • 知覚・認知心理学
  • 学習・言語心理学
  • 感情・人格心理学
  • 神経・生理心理学
  • 社会・集団・家族心理学
  • 発達心理学
  • 障害者・障害児心理学
  • 心理的アセスメント
  • 心理学的支援法
  • 健康・医療心理学
  • 福祉心理学
  • 教育・学校心理学
  • 司法・犯罪心理学
  • 産業・組織心理学
  • 人体の構造と機能及び疾病
  • 精神疾患とその治療
  • 関係行政論
  • 心理演習
  • 心理実習

本学だから学べるカリキュラム

医療系総合大学ならではの
充実した専門科目

  • 遺伝学
  • 小児科学
  • 内科学
  • 脳科学
  • 医学総論
  • 公衆衛生学
  • 行動経済学
  • 心理療法の実際 など

学部長からのメッセージ

「冷静な頭脳と温かい心」を持った
専門職能人を育てます。

心理科学部長 中野 倫仁

心とコミュニケーション障がいの科学的基盤が明らかになってきた現在、それらを根拠とした心の支援が必要とされています。臨床心理学科で、この問題に真正面から取り組んでみませんか。他学部と連携して手厚い教育を行ってきた保健医療分野をはじめ、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の各分野もカリキュラムが充実しており、バランスよく心理を学ぶことができます。心が疲弊し、人々の絆が問われているこの時代に、「冷静な頭脳と温かい心」を持って社会に貢献できる専門職能人をめざしましょう。