看護福祉学部は1993年に開設され、以来、保健、医療、福祉の現場で多彩な職種と連携する総合的ヒューマンケアの専門職を養成してきました。看護学科と臨床福祉学科が一緒に学ぶ科目があるほか、卒業後も同窓会、看護福祉学会で活発な交流が続きます。
臨床福祉学科は「保健福祉臨床コース」「精神保健福祉コース」「介護福祉コース」の3コース制です。高齢者や障がい者の介護の現場で指導的役割を担うケアワーカーをめざす「介護福祉コース」は入学直後に、社会福祉施設職員や地域社会のフィールドワーカーをめざす「保健福祉臨床コース」と、精神病院や精神保健福祉関係施設のソーシャルワーカーをめざす「精神保健福祉コース」の2コースは2年次前期末に選択します。
| 保健福祉臨床コース | 社会福祉士 |
| 精神保健福祉コース (定員25名) |
社会福祉士 |
| 精神保健福祉士 | |
| 介護福祉コース (定員20名) |
社会福祉士 |
| 介護福祉士 |
訪問介護員2級(定員40名)
社会福祉主事任用/児童福祉司任用
※なお、定員を超えて履修希望者があった場合、選抜を行うことがあります。
3コースとも病院や福祉施設での実習が必修。臨床福祉実習では現場で出会うさまざまなケースにソーシャルワークの奥深さを実感。(札幌南青洲病院にて)
全コースが取得目標とする社会福祉士では、従来の専門科目に「就労支援」や「権利擁護・成年後見制度」などが追加され、また介護福祉士では対象となる人の身体的、精神的自立を助けるという視点を強化した内容へと、カリキュラムの充実が図られました。
3年次後期から全員が興味のある分野の専門ゼミナールを選択し所属、担当教員のもとでテーマに沿ったフィールド調査や研究を行い卒業論文に取り組みます。これは文系の福祉系大学にはあまり見られないスタイルです。各ゼミの学生数は平均10名以下で、フィールドワークやボランティア、合宿にも取り組みやすく、細部に行き届いた指導で国家試験対策にも確かな成果を挙げています。
2009年の第21回社会福祉士国家試験での本学新卒合格率は44.6%(受験者83名、合格者37名)と、10年連続で全国平均を上回りました。また第11回精神保健福祉士国家試験の新卒合格率も72.7%(受験者22名、合格者16名)と好成績をおさめ、「精神保健福祉コース」の学生の多くがダブルライセンスを実現しています。

2008年4月に開設された教職課程を履修することで、高等学校教諭一種(公民/福祉)、特別支援学校教諭一種(知的障害者、肢体不自由者、病弱者)の免許を取得できます。
教員には全国的に注目される取り組みを実践する臨床家が多く、現場の視点から福祉分野の教育、研究をリードしています。2008年度に全国の公立小中学校に配置が始まったスクールソーシャルワーカーを務める教員もいます。学内外で精力的に活動する教員の情熱が直に伝わる臨場感あふれた授業が、学ぶ意欲を高めます。
医療や保健との連携を意識しながら福祉を学び、人間としての尊厳を重視した心身両面からの援助をめざし、心理系科目も多く開講しています。なかでもとくに学生に人気は7科目ある音楽療法関連科目。リハビリやターミナルケアなど医療や福祉の幅広い分野で応用されている音楽療法を、海外での臨床経験豊富な専任教員、わが国の音楽療法をリードする特別講師が指導します。
一連の音楽療法関連科目では、一般的にイメージされるレクリエーション的な要素にとどまらない音楽の力、可能性の大きさを学生自ら体験する。
学生自らが福祉サービス提供に乗り出し、現在はNPO法人となった「ゆうゆう24」、知的障がいのある方に本学で学ぶ機会を提供する「オープンカレッジ」など、本学では学部学科を超えて多くの学生が参加するボランティア活動をしっかりと根付かせてきました。「ゆうゆう24」の取り組みは厚生労働省から高く評価され、2008年7月には当別町に地域福祉ターミナルとオープンサロンが完成。本学と共生型地域づくりをめざす当別町との連携を地域福祉の一つのあり方として全国に発信しています。また、「オープンカレッジ」は「ボランティア文化フェスティバル2005」(財団法人青少年交流振興協会主催)でグランプリに輝きました。

福祉への深い理解と知識、技能をもった即戦力へのニーズは高く、2009年3月卒業生も就職者のうち69.6%は、地域生活支援センター、特別養護老人ホーム、知的障がい者(児)施設、病院、老人保健施設など全国の社会福祉施設や医療機関へ、ソーシャルワーカーや相談員・指導員として就職しました。一方、3.5%はより高度な専門性をめざして本学大学院等へ進学しています。