入学後の早い時期に「早期体験学習(アーリーエクスポージャー)」があり、病院や保険薬局、福祉施設を訪問し、薬剤師の職場、業務、役割を肌で感じます。医療や福祉の現場に触れることで医療人をめざすことへの自覚がめばえ、薬剤師の仕事を間近で見ることで6年間の学びのゴールが具体的になります。本格的な薬学部生としての授業へ向けて、意欲が高まる印象的な授業です。
2010年より全国の薬学部で、臨床での技能や態度を客観的に判断する共用試験OSCE(オスキー)が長期実務実習前に導入されますが、本学ではこれに先立ち、2007年よりOSCE形式の実習を導入して、トライアルとして実施しています。
北方系薬草を栽培する面積3900㎡の薬用植物園、熱帯・亜熱帯植物用の温室に加え、貴重な植物が自生する裏山もまるごと北方系生態観察園です。さらに伝統薬物研究センターが新たに建設されます。
薬用植物園は北方系薬草320種、温室は熱帯・亜熱帯の植物300種を栽培。新たなセンターでは北方系伝統薬物の遺伝子保存にも取り組む。
教養科目、専門科目ではなく、科目全体を「基礎薬学」「医療薬学」「社会薬学」「総合」の4グループに分け、相互関係を重視して1~6年次に配置しています。医療人としての人間性と、薬の専門家としての高度な専門性をバランスよくはぐくみます。
2007年完成の中央講義棟は、調剤室、無菌製剤室、注射管理室のほか、ベッドを置いた病室などが再現された薬学臨床実習室を中心に、講義室、演習室を備えた薬学教育の拠点です。長期実務実習にも最新設備を満載した実際の医療現場に限りなく近い環境で十分なトレーニングを積んで臨めるので安心です。

2009年の第94回薬剤師国家試験において、本学の新卒合格率は92.7%(受験者123名、合格者114名)で、全国国公私立61大学中の第9位、私立44大学中でも第9位といずれもベストテン入りし、東北以北第1位という好成績でした。また、全卒業者4,640名のうち97.0%にあたる4,503名が薬剤師免許を取得しています。

本学は附属病院をもつ、全国でも数少ない薬科系大学の一つです。長期実習の施設確保に苦労する大学も多い中、附属病院の存在は医療系総合大学ならではの魅力です。札幌あいの里キャンパスにある大学病院には医科、歯科はもちろん、医療心理室や言語聴覚治療室も設置され、本学の全学部に対応する臨床教育環境が整備されています。薬学部では大学病院の病棟や薬剤部と連携して、1年次の病院見学、5・6年次の長期実務実習などに活用しています。

北海道医療大学病院
薬学部を卒業すると薬剤師国家試験受験資格のほか、配置販売業者などの資格を申請だけで得られます。また、薬剤師であれば取得できる資格(食品衛生監視員、環境衛生指導員)、薬剤師であれば有利に取得できる資格(環境計量士など)も数多くあります。
卒業研究は、大学院薬学研究科(1978年開設)が多彩な研究領域で築いてきた高度な研究体制でバックアップします。学部卒業後に、医薬科学、医療科学双方の側面から薬品化学系、環境薬学系、医療薬学系の研究を展開する大学院博士課程への進学も可能です。
5年次には、学内実習棟での事前実習1カ月の後、病院と調剤薬局でそれぞれ2カ月半の実務実習が行われ、調剤、製剤、服薬指導など一連の業務、他の医療スタッフとの連携を実体験します。

専門性とコミュニケーション能力を磨く長期実務実習には、これまで大学院修士課程で半年間の実習を実施してきたノウハウがフルに生かされる。
2009年3月までに送り出した卒業生総数は4,640名、多くの卒業生が全国で薬剤師として活躍中です。同窓会が全国をカバーし、道内6支部、全国9支部でセミナー開催など活発に活動しています。
文部科学省に採択された道内4大学(本学、札幌医科大学、北海道大学、旭川医科大学)共同の「がんプロフェッショナル養成プラン」で、本学大学院薬学研究科はがん専門薬剤師養成を担っています。
卒業生の多くが総合病院を中心に病院薬剤師として活躍中ですが、医薬分業の進展で調剤薬局への就職も増加傾向です。2009年3月卒業生は74.4%が北海道内に進学・就職、25.6%は広く全国へ巣立ちました。