1年次から専門領域の授業が始まります。治療用器具の扱いに慣れながら歯の模型を彫る歯型彫刻から始まり、6年間一つずつ手応えを感じながら学び進めることができます。
チェアサイドで行う “診療参加型”実習を実現しています。地元住民がボランティアで協力してくれ、4年次の「歯科医療行動科学」の問診、OSCE(オスキー:客観的臨床能力試験)で、さまざまな症状をもつ模擬患者さんを務めてくれます。医療現場に極めて近い環境で行われる医療面接には学生同士のロールプレイでは得られない緊張感があり、実習効果をいっそう高めています。
患者さんの生活の質を重んじ、精神的なサポートも含めた治療やケアをめざすQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の考え方を重視し、心身両面から患者さんの健康状態を把握し、歯科領域の疾患を全身的な所見からとらえられるよう、人体の科学、外科学、内科学など医学関連科目を数多く取り入れています。さらに、医療薬学や看護福祉への理解を深める科目も用意しています。
本学歯科内科クリニックで行われる内科学の臨床実習では、バイタルサイン測定やレントゲンの見方も学び、全身の機能への理解を深めていく。
1年次に本学の歯科内科クリニック、福祉施設などを訪れる医療人間学演習は、医療スタッフと患者さん間の信頼関係、他者理解の重要性を実感し、医療人をめざす自覚がめばえる学際的な科目です。
札幌あいの里キャンパスの「北海道医療大学病院」、当別キャンパスの「歯科内科クリニック」を1年次の見学実習から5・6年次の臨床実習までに活用。大学病院では医師、歯科医師、看護師ほか臨床心理士や言語聴覚士が連携する医療の実際に触れられます。
北海道医療大学病院では口腔外科手術の見学も行われる。最先端の医療の現場に触れることが、次のステップへの強力な意識づけとなる。
2009年に行われた第102回歯科医師国家試験では、本学新卒者96名のうち67名が合格し、合格率は69.8%でした。なお、全卒業者2,628名のうち、97.6%(2,566名)が免許を取得しています。

人体に限りなく近いマネキンを使うPCT(プレ・クリニカル・トレーニング)、実物に近似した人工歯、胴体マネキンなど必要な教材を選んで個人の習熟度に合わせた予習・復習ができ、内蔵CCDカメラによる記録、分析、評価が可能な「臨床教育マルチメディア シミュレーションシステム」など、正確で緻密な技術力と、診療の一連の流れを体験的に学べる実習環境をととのえています。
「臨床教育マルチメディア シミュレーションシステム」では自分の診療姿勢を録画でチェックでき、タービンでの研削負荷圧の記録・分析などもできる。
教員による高度な医療技術への研究も活発に行われ、数々の成果を挙げています。2009年春には、「歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴」が、厚生労働省により、一定の条件を満たす医療施設に限定して保険治療との併用を認める「先進医療」に承認されました。2008年には「歯周外科手術におけるバイオ・リジェネレーション法」が先進医療の承認を受け、本学の歯科内科クリニックで北海道初の臨床応用が始まりました。また、唾液腺に詰まった唾石を切開せずに治療する極細の内視鏡の開発にも成功、学内で臨床研究が進められています。
「歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴」は、強度、表面の状態、耐久性に優れたクラウン(全部被覆冠)をコンピュータで自動作製する技術。歯形印象材を使った型とりが不要で効率がアップ、金属アレルギーの人にもやさしい。
5・6年次の臨床実習前、4年次後期には基本的な知識や技能、また医療現場にふさわしい態度やマナーを評価する共用試験が行われます。一つは医療面接などを行うOSCE(オスキー:客観的臨床能力試験)、もう一つが知識面を評価するコンピュータによる多肢選択形式の試験「CBT」です。本学はどちらも2005年の全国導入より3年早い2002年にスタートさせ、全国的水準を意識した総合的臨床能力が身につくカリキュラムを組んでいます。

5年次への進級判定の指標でもあるOSCE。医療面接や歯磨き指導、抜歯、縫合などコミュニケーション力、基本的技術力が評価される。
SCRP(Student Clinician Research Program)大会は、歯科学生が自らテーマを決めて取り組んだ研究の成果を英語で発表する場です。本学部では3〜5年次の選択科目「歯科医学研究」の履修生が2003年より毎年日本大会に出場。2006年には見事優勝し、アメリカ・ラスベガスでの世界大会に日本代表として参加しました。さらに続く2007年、2008年はともに準優勝に輝いています。
2006年は世界大会へ。アメリカ各地の大学53校の代表のほか、15カ国の代表者が一堂に会して研究成果を発表し、文化や言葉を超えて交流した。