第4回将来ビジョン講座 開催報告
平成30年8月7日に寿都そよかぜ薬局より株式会社ミレニアムファーマ代表取締役田村英俊先生をお迎えしてプライマリケアと多職種連携と題されました第4回将来ビジョン講座が開催されました。
冒頭で田村先生はプライマリケアについてどのように認知しているかを参加者に問い、参加者同士で話合いをした上でプライマリケアについて分かりやすく説明して下さいました。続けて当時寿都町の家庭医として活躍されておりました中川氏に密着した資料映像をご提示いただきました。中川氏は患者の家族構成を詳細に把握されており、家族全体の経過から診断できる場合もあり、必要な検査を減らすことも出来るというお話は印象的でした。また中川氏は家庭医とは専門科に分ける事なく日常で起こりうる疾患を全般的に診る医師であると話されており、薬剤師においても本来同様の役割を全うすることは大切な事であると田村先生はおっしゃられておりました。その他に多職種連携のお話として、現場で実際に遭遇した独居患者に対するケアの例を皮切りに、チーム寿都として全国のプライマリケアを進める方々と関わりを持ちながら日々勉強されていることや地域に密着して講演会を開催されている様子をご紹介いただきました。講演後の質問では介入が難しい患者に対してケアを続けていくにはどのような事が大切になるのかという問いに対し、先生は患者と信頼関係を築く事と、その患者のキーパーソンを見つける事であると御回答いただきました。
本講座には35名の方々にご出席いただき、多くの方々より期待通りの内容であったとアンケートよりご回答いただいております。
以上、第4回将来ビジョン講座の開催報告とさせていただきます。
~アンケートより~
- 家庭医のプライマリケアの根本的な考え方を学んだ
- 患者の家族も見ることが大切だと思い、実行しようと思った
- 実際の話がありわかりやすかったです