北海道医療大学

第3回将来ビジョン講座 開催報告

平成30年7月17日、株式会社ファルメディコ代表取締役狭間研至先生をお迎えして、地域包括ケアにおける薬局・薬剤師の役割と題しまして第3回将来ビジョン講座が開催されました。

先生のルーツであられます、狭間薬局のご紹介からはじまり、医療の中での薬剤師の立ち位置、大きな社会問題であります超高齢化とその先を見据えた中での薬剤師の役割、そしてその実例として薬剤師が中心となって患者に起こっている問題を解決された事例を分かりやすくご紹介いただきました。本邦の現況として膨れ上がる医療費を賄いきれなくなってきていることから問題解決に薬剤師が期待されていること、医師とは別の領域で果たすべき役割が薬剤師にあることを医師としての視点からお話いただけたことは非常に貴重なご意見であり、印象的なものでした。時代とともに変化してきた薬局を薬局3.0として表現された中で処方から薬剤に関するバイタルサインを通して、有効性の確認や副作用を逸早く発見などアプローチしている薬局像は今後調剤薬局に求められる技術として大変参考になるものでした。講演後の質問では薬剤師がOTCを中心となって治療のツールとして扱って行く場合その責任についてどのように解釈すればよいかという質問がありました。狭間先生はトリアージを正確に行うことが肝要であるということを述べられた上で、感冒症等の軽症な症例についてはまず薬局が窓口となり、積極的に対応していくことが今後のイメージとしては理想的という回答をいただきました。本講座には今回70名の方にご参加いただき、大変盛況な講座となりました。以上、第3回将来ビジョン講座開催報告とさせていただきます。

~アンケートより~

  • 在宅医療に携わっていく中で、より充実した介入を行っていく上での指針が見えました
  • ハザマ薬局での薬剤師の取り組みはとても興味深い点が多く、自分の働く薬局でも取り入れると面白いなと感じました
  • 実際の症例もまじえて話していただき、新人の薬剤師でもわかりやすく、勉強になりました

薬剤師支援
センター

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