北海道医療大学

第7回将来ビジョン講座 開催報告

平成29年10月11日、19時から北海道医療大学サテライキャンパスにて第7回将来ビジョン講座が開催されました。ファルメディコ株式会社代表取締役社長、狭間研至先生をお迎えして「患者のための薬局ビジョン」から読み解く平成30年度診療報酬改定と題しまして、薬剤師のこれからのビジョンについてお話いただきました。狭間先生はご自身の薬局の紹介を通して薬剤師がこれまでの調剤中心の業務から本来持つ専門性を活かす対人業務を行うことで今ある日本の医療の質を飛躍的に向上させることができるということを述べられていました。狭間先生の薬局では在宅医療を中心としてバイタルサインの確認や医師や他スタッフを交えたカンファレンスで薬剤師による処方提案が行われており、紹介された映像の中には患者さんが薬剤師は頼りになると話している場面もありました。狭間先生の薬局で実践されている業務内容は対人業務そのものであり、在宅医療のみではなく、かかりつけ薬剤師、健康サポート薬局においても今後必要となる薬剤師の専門性を活かした業務を行うために大変参考となる内容でした。

なお、本講座には54名の方にご参加いただきました。9割の参加者から役に立ったとの解答をいただいており満足度の高い内容となりました。また、参加者の方から用法用量の調整など処方提案はどのようにして周囲からの理解を得ながら行っていけば良いのかという質問がありました。先生は処方提案を行う際には急に処方の中止を提案するのではなく、減量再開をうまく組み合わせながら患者の状態を確認し、減薬した薬剤でも症状が変化してやはり必要と判断された薬剤であれば、すぐに再開できる姿勢を持っておくことが肝要であると述べられていました。

~アンケートより~

  • 薬学的専門性がまだ不十分であること。それをどう臨床で活かすのか頭の整理ができました。
  • バイタルサイン濃い集会に参加したことがあったが、狭間先生本人からお話を聞くことができてよかった。
  • 今すぐ今の環境で実践することは難しいが、一薬剤師として変わることはできると思った。

薬剤師支援
センター

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