第1回認定・専門薬剤師養成講座 開催報告
平成29年5月30日(火)19時から北海道医療大学薬剤師支援センターが主催する認定・専門薬剤師養成講座が開催されました。
今回は、手稲渓仁会病院がん治療センター医長 濱口大輔先生をお迎えして、「ベネフィットを最大化せよ~街場の疼痛緩和論~」をタイトルにご講演頂きました。
オピオイド鎮痛薬の一つであるオキシコドン製剤を中心に、「最速の鎮痛」を目的とした導入方法をご講演頂きました。導入時は、「大半に効果がある、痛みを我慢しない」ことを患者に説明します。説明時のポイントとして、否定語を使わないようにすることをアドバイス頂きました。否定語で説明すると、否定語の手前までの言葉が印象付けられてしまうようです。
また、濱口先生は、医療におけるベネフィットは「メリット引くデメリット」という考えをお示し頂きました。ベネフィットを最大化するために薬剤師が「どう考え、どう行動すれば良いか」について、様々な場面を想定してレクチャー頂きました。
がん疼痛は、がんの診断時に20~50%、進行がん患者全体では70~80%の患者に存在するといわれています。オピオイドを使える人は、まず緩和ケアの「上手なアマ」を目指すことが重要であることを学ぶことが出来ました。
本講座は日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師、及び日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師の認定申請の対象セミナーとして開催されました。過半数の参加者が20代の若手薬剤師であり、非常に活気溢れたセミナーとなりました。
~アンケートより~
- スタッフ教育に参考となった。
- 正直ガイドライン等の内容だけでは面白味がないと思っておいたが、こういう内容はワンステップ進めるような内容だった。
- 今まで参加した中で1番良かったと思いました。
- ききたい内容だった。とても楽しくためになった。
- 知識が少ない状態でも理解しやすかったため。