第7回将来ビジョン講座 開催報告
平成28年11月5日、北海道医療大学薬剤師支援センターが主催しております、「将来ビジョン講座~プロフェッショナルな薬剤師を目指して~」第7回目が開催されました。今回は厚生労働省・生活衛生局総務課・課長補佐 安川孝志先生をお迎えし、「今後の薬剤師に期待すること」についてご講演していただきました。
現在の社会保障の状況、薬剤師を取り巻く環境変化、地域包括ケアシステムの下で薬剤師が取り組むべき課題を3つに分けてお話して頂きました。
日本は国民全員が等しく医療を受けられる皆保険制度を行い、世界一の長寿を実現しました。ですが、世界の長寿が実現すると共に、予測していなかった少子高齢社会となってしまいました。今後も充実した医療制度を維持する代わりに若い層が更に高い負担を受けるか、医療の水準を低下させてでも医療費を抑制するのか問われています。医療費の増加が多い中でも、調剤医療費の伸びが大きい事から調剤部分をマイナス改定すべきという指摘を受けています。薬剤師は対物業務ではなく、対人業務に変わらなければ、益々薬剤師の評価は下げられるでしょう。今回の講座では、地域包括ケアシステムの実現に向けて、薬剤師の在り方、今後の方向性など、医療人として、そして薬剤師としてあたり前の業務であることを改めて考えさせられました。
今回の参加の方々は薬局薬剤師の他、病院薬剤師の方々も多数参加していました。計7回にわたる将来ビジョン講座を通して、受講者の皆様もこれからの薬剤師像がみえてきたのではないかと思います。ご講演頂いた先生方々、ありがとうございました。
~アンケートより~
- 大変役に立った。厚生労働省の方の直接話が聞けて良かった。
- かかりつけ薬剤師を実施するにあたり、薬局では人員の確保が必要と思いました。へき地では薬剤師の確保が困難です。その解決が必要だと思います。