北海道医療大学

第1回将来ビジョン講座 開催報告

平成27年6月3日18時半から北海道医療大学薬剤師支援センターが主催しております「将来ビジョン講座~プロフェッショナルな薬剤師を目指して~」の第一回が開催されました。「超高齢化社会に向け薬剤師が地域の中でやらなければいけないこと~多職種連携からみえること~」と題しまして三本木薬局取締役の森谷俊憲先生をお迎えしてご講演をいただきました。

講演の中で森谷先生は地域包括システムについて内容を詳細にお話しいただくとともに北見市で行われている多職種連携について具体例を挙げながら分かりやすく説明して下さいました。本邦は以前から言われてきているように高齢化社会に直面しており、特に北海道の地方においては「超高齢化社会」に区分される地域もあり、深刻な状況になっているとのことでした。森谷先生は講演の中で一刻も早く包括システムを充実させることが医療に携わるものとして責務であることをお話しされており、薬剤師として出来ることを積極的に行動に移していく必要があると思われました。

森谷先生の講演のあとには本学の福祉学部ご卒業のソーシャルワーカーの先生のお話から他職種から薬剤師に望む事を教えていただいた上で地域包括システムに参加するために必要な事をテーマにしたグループディスカッションを行いました。グループの中には学生も多数参加されており、非常に積極的で活発なディスカッションが行われました。全体的にディスカッションの中でキーワードとして在宅が多く挙げられておりましたが、最後に森谷先生はコメントで在宅は患者様にサービスを届ける中で特に不自由な患者様が対象となるもので、大切な事は在宅の患者様はもちろんのこと調剤薬局に直接足を運ばれる患者様を含めて全ての患者様にサービスを行き届くようにしていくことということを話されていました。

今回は地域の問題を中心に挙げられた内容で市内に勤めている人には少し馴染みの少ない内容かと思われましたが、実際に高齢化が急速に進んでいる今、北海道の薬剤師が一丸となって目の前の問題に取り組んである必要を感じました。今回知った問題に対してもっと視野を広げて薬剤師としてすべき事を考え、今回のような勉強会にも積極的に参加していかなければならないと思われました。

今回の参加者は35名で調剤薬局の薬剤師を中心に学生も5名参加していただけました。次回以降は、フィジカルアセスメントについて4回シリーズで昭和大学薬学部の亀井先生、木内先生をお招きして講義していただく予定です。

~アンケートより~

  • 多職種連携の具体的な例や、アプローチ方法について知ることができた。
  • 地域包括支援センターの役割を知る事ができた。
  • 公的な多職種連携を立ち上げるための目標ができました。
  • 北見市の多職種との連携が進んでいて、大変参考になりました。
  • 地域の連携が大切であるが、薬剤師が地域で何をしているのかを知る事ができた。

薬剤師支援
センター

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